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公開日 │ 2025年01月31日

更新日 │ 2025年02月10日

喪主とは?誰がする?施主との違いや決め方・やることを徹底解説

喪主とは、ご遺族の代表者として主に葬儀全般を取り仕切る人のことです。喪主の役割は、故人様のご臨終後の手続きから葬儀の契約、葬儀での挨拶など多岐にわたります。喪主はご遺族の代表として責任感を持って、役割を全うすることが大切です。今回は、喪主とは何なのか、誰がするのか、施主との違いについて解説します。喪主の決め方や喪主がやることも解説するので、ご参考にしてください。

1.喪主とは

喪主はご遺族の代表者であり、葬儀を主宰する責任者でもあります。喪主となるのは一般的に、故人様と最も近しい関係性にある人です。

喪主を務めることになった場合、ご遺族の代表者として、故人様のご臨終後の手続きや葬儀の契約、葬儀での挨拶や葬儀後の手配などを、執り行わなくてはなりません。責任のある立場ではありますが、喪主はあくまでご遺族の代表者であるため、実際に故人様に関する手続きや葬儀の手配をするときは、ご家族やご親族と協力しながら進めていきます。

喪主だけに負担がかかりすぎないように、周りのご家族やご親族は協力できることがないか、支援することが大切です。

1-1.「喪主」と「施主」の違い

「喪主」と近しい言葉に「施主」があります。喪主も施主も、葬儀を主宰する人という意味では同じですが、厳密には違いがあります。

施主は、布施する人という言葉から転じたといわれています。葬儀の金銭面の負担もして、運営の責任を負う人です。

例として、昔であれば故人様が亡くなった場合、跡継ぎの若い長男が喪主となり、叔父が後見人として葬儀の金銭的な負担も担う、施主となるようなケースが多く見受けられました。

つまり、名目的な葬儀の責任者が喪主、実質的な金銭面の負担を含む責任者が施主であるといえます。現代の一般葬では喪主と施主がイコールになることが多いのですが、社葬の場合は喪主をご遺族、施主を企業が務めるのが一般的です。

2.喪主は誰がするのか

喪主は、故人様の配偶者や子どもがお務めになるのが一般的です。ご家族やご親族、ご友人やお知り合いが務めることもあります。喪主は誰がするのかについて詳しく解説します。

2-1.配偶者や子ども

喪主は、故人様の指定する人がいない場合、配偶者や子どもが務めるのが基本となります。

通常一人で担いますが、配偶者と子どもなどが共同で務めることもあります。

2-2.ご家族やご親族

配偶者が高齢であったり、子どもがいなかったりした場合に、ご家族やご親族の誰かが喪主を務めることもあります。故人様のご両親やご兄弟などが喪主となるケースも珍しくありません。

2-3.ご友人やお知り合い

故人様のご家族やご親族が高齢であったり、身寄りがなかったりした場合、ご友人やお知り合いが喪主を務めても構いません。入所していた介護施設の代表者などが喪主を務めることもあります。

3.喪主の決め方

喪主の決め方は、戦前であれば戸主あるいは跡継ぎの男子でしたが、戦後は故人様が指定する人が優先されるようになりました。よって、喪主を決めるうえでは、まず故人様の指定する人がいるかを確認する必要があります。

遺言書の内容や、近年ではエンディングノートの記載を確認しましょう。

故人様が指定する人がいない場合は、家族で協議することになります。一般的には故人様の配偶者や子どもが喪主を務めますが、必ずしもそうである必要はないため、それぞれの立場や状況に応じて、喪主にふさわしい人を決定しましょう。

4.喪主がやること

ご臨終を迎えたあと、誰が喪主を務めるのかをご遺族で話し合い取り決めます。大切な家族を看取られたときから葬儀までのわずかな間に、多岐にわたる喪主の務めについて詳しく解説します。

4-1.ご臨終後の手続き

故人様のご臨終後、喪主は医師の説明を聞き、死亡診断書を受け取ります。その他に、病院の退院手続きや老人施設の退室手続きなどを行います。

4-2.葬儀社や僧侶の手配

喪主は、葬儀社や僧侶の手配を行います。生前契約してある葬儀社や菩提寺がある場合は、そちらに連絡をします。生前契約していない場合は、葬儀社を探して手配します。

4-3.葬儀の打ち合わせ

葬儀社が決定しましたら、具体的な葬儀の打ち合わせを行います。

お通夜や葬儀・告別式をいつ執り行うのか、葬儀の種類や規模、火葬日などについて話し合います。葬儀の打ち合わせには、喪主だけでなくご家族やご親族が同席しても構いません。

4-4.葬儀の準備

葬儀の打ち合わせが完了しましたら、葬儀の準備を行います。参列者への連絡や返礼品の用意、遺影の決定などを葬儀社と一緒に進めていきます。

4-5.葬儀での挨拶

喪主はご遺族の代表として、葬儀では挨拶が必要な場面があります。一般的に喪主の挨拶が行われるのは、葬儀・告別式の最後です。精進落としを執り行う場合は、開会時や閉会時にも挨拶をします。

4-6.葬儀後の手続き

葬儀が滞りなく終わりましたら、葬儀後の手続きを行います。葬儀社への支払いや納骨先の決定、香典返しの用意、法要の準備などが必要となります。

喪主はご遺族の代表として故人様のご冥福を祈り葬儀を円滑に進めることが大切(まとめ)

喪主には、ご遺族の代表者と葬儀を主宰する責任者という、二つの役割と側面があります。喪主は故人様の配偶者や子どもが務めるのが一般的ですが、故人様の指定する人がいる場合は、ご家族やご親族でなくても、指定された人が務めるのが基本となります。

喪主のするべきことは、故人様のご臨終後の事務的な手続きから葬儀社の手配、葬儀の打ち合わせや喪主挨拶、葬儀後の手続きなど多岐にわたります。負担が大きくなりすぎないように周りのご家族やご親族と協力しながら、滞りなく葬儀が執り行えるようにいたしましょう。