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公開日 │ 2024年09月19日
四十九日法要とは?意味・何をするのか・終わるまでしてはいけないこと
もくじ
そのため、49日目に故人様が無事に成仏し極楽浄土へ行くことができるよう、家族は供養と祈りの儀式として法要を執り行うのが習わしです。
今回は、四十九日法要の基本をご解説します。
四十九日法要の意味・何をするのか・終わるまでしてはいけないことも併せて解説しますので、ご参考になれば幸いです。
1.四十九日法要とは?執り行う意味と日数の数え方
四十九日法要を執り行う目的は、故人様が極楽浄土へ無事行くことができるよう祈ることです。
故人様がお亡くなりになってから49日目に、ご自宅や葬儀場などで法要を執り行います。四十九日法要を執り行う意味と日数の数え方をご解説します。
1-1.故人様が極楽浄土へ行けることを祈って執り行う儀式
仏教では、亡くなった人は7日ごとに、生前の行いを裁かれる審判を受けるといわれています。死後の行き先は「六道」と呼ばれており、以下の6つがあります。
「地獄」「餓鬼」「畜生」「修羅」「人間」「天上」
人は亡くなる度に審判を受け、六道輪廻するといわれています。しかし、生前に徳を積み善行に努めていると、六道ではなく極楽浄土へ行くことができます。
六道輪廻から抜け出し解脱することは、仏教の世界ではこのうえなく幸せなことです。ご遺族は四十九日までの間、故人様が無事、極楽浄土へ行けるよう祈り供養を行います。
そして、最終審判日である四十九日には法要を執り行い、故人様が極楽浄土へ行かれるのを見守るのです。
1-2.四十九日の日数の数え方
四十九日は、故人様が亡くなられた日を1日目として数えます。たとえば、4月1日が命日の場合、四十九日は5月19日になります。四十九日法要は、49日目の当日に執り行うのが一般的です。
しかし、日程的に当日執り行うのが難しい場合は、他の日に変更しても問題ありません。 法事を先延ばしするのはマナー違反であるため、なるべく前倒しでご都合の良い日に執り行うようになさってください。
2.四十九日法要では何をするのか
四十九日法要では、ご自宅や葬儀場に僧侶を招いて読経を行なっていただきます。
ご親族や参列者なども招いて、焼香など供養を行い、食事をすることもあります。四十九日法要では何をするのか、詳しくご解説します。
2-1.ご遺族やご親族で故人様を供養
四十九日法要は、ご遺族や故人様と血縁関係のあるご親族だけで執り行うのが一般的です。
故人様のご友人やお知り合いの方に参列していただく必要はありませんが、お通夜や葬儀などに参列できなかった方からのご要望で、招くこともあります。
四十九日法要はご自宅や葬儀場で執り行い、僧侶を招いて読経や焼香など故人様を供養します。
2-2.納骨法要
納骨法要とは、故人様のご遺骨をお墓に埋葬する儀式のことです。四十九日法要と併せて執り行うのが一般的で、ご遺族やご親族、僧侶と一緒にお墓の前で読経や焼香などを行います。
納骨法要が済んだ後は、自宅に仏壇を用意する必要があります。
2-3.開眼法要(かいげんほうよう)
開眼法要とは、お墓や仏壇を新たに購入した場合に執り行う儀式のことです。僧侶に読経をしていただき、お墓や仏壇に魂を入れていただきます。
納骨法要と同じように、ご遺族やご親族、参列者の方々が焼香なども行います。
2-4.お斎(とき)
お斎(とき)とは、法要のあとにご遺族やご親族、僧侶のみなさんで会食を行うことです。
お斎は参列者や僧侶に感謝の気持ちを伝える場であり、ご遺族やご親族、参列者の方々が故人様との思い出を振り返り偲ぶ場でもあります。
四十九日法要のお斎の食事内容は、昔はお肉やお魚は避けるのがマナーでしたが、近年では料理の内容に決まりはありません。
3.四十九日が終わるまでしてはいけないこと
四十九日が明けるまでの期間のことを「忌中」といいます。 忌中とは、故人様が亡くなられたことを悼み喪に服す期間のことです。四十九日が終わるまでしてはいけないことをご解説します。
3-1.新年の挨拶
忌中は、新年の挨拶を控えるようにします。年賀状の送付や新年会への参加なども、控えるのがマナーです。忌中の場合は、新年を迎える前に喪中ハガキを送付し、喪に服していることを伝えます。
3-2.入籍や結婚式
忌中は、入籍や結婚式を挙げることも控えるのが一般的です。可能であれば、時期の延期を検討しましょう。また、結婚式への参列も控えたほうがいいため、参列辞退をし、後日お祝いの品を贈るようにします。
3-3.七五三
七五三は、子どもの成長を祝い祈願する儀式です。 忌中に七五三を執り行うと、祝いの場に穢れを持ち込んでしまうことになります。 七五三は、翌年に延期するのが一般的です。
3-4.旅行や引っ越し
忌中は旅行などの外出はなるべく控えるようにします。引っ越しも可能であれば、忌明けに行ったほうが良いでしょう。
ただし、故人様が楽しみにしていた家族旅行や引っ越しなど、ご事情がある場合はあまりお気になさらず、行なっても問題ありません。
四十九日法要は故人様が成仏するための大切な儀式(まとめ)
四十九日法要は、故人様が無事に極楽浄土へ行けるよう祈る大切な儀式です。ご自宅や葬儀場で僧侶を招いて、基本的にはご遺族とご親族だけで執り行います。
四十九日法要は、読経や焼香などを行い故人様を供養することが目的です。
納骨法要や新しくお墓や仏壇を購入した場合は開眼法要、お斎を執り行うこともあります。
四十九日の法要が終わるまでは、忌中といってご遺族は喪に服す期間になります。
忌明けまでにしてはいけないことに注意しながら、四十九日の間は故人様の成仏を祈って慎ましやかに過ごすのがマナーです。