家族葬の平安祭典

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公開日 │ 2025年08月20日

家族葬で献杯の挨拶は必要?誰がするのかも徹底解説!

家族葬で気になることの一つに、「献杯は必要なのか」があるかと思います。家族葬は名前のとおり、親族のみで執り行う葬儀です。挨拶などは省略されることが多く、一般葬儀と比較すると小規模で執り行われる傾向があります。今回は、家族葬で献杯の挨拶は必要なのかについて解説します。家族葬で献杯の挨拶は誰がするのか、タイミングはいつか、例文や注意点も解説するので、お役立てください。

1.家族葬で献杯(けんぱい)の挨拶が必要な理由

結論から申し上げますと、家族でも献杯の挨拶をするのが一般的です。献杯とは、故人様を偲び杯を捧げることです。葬儀での精進落としや会食の前に執り行うのが一般的で、追悼の気持ちが込められます。

家族葬でも会食をする場合は、故人様を偲んで献杯をするのが一般的であるため、挨拶も必要となります。

2.家族葬で献杯の挨拶は誰がする?

家族葬で献杯の挨拶をするのは、一般葬と同じく、喪主やご親族です。故人様と関係性の深いご友人や、会社関係者の方などが担うこともあります。

ただ、家族葬はご親族のみで執り行うのが一般的であるため、献杯の挨拶は基本的に喪主やご家族が行うことになります。

献杯の挨拶を誰がするのかに関して、明確な決まりはありません。家族葬の場合は、ご親族の中でも故人様と関係性の深い方が行うのが良いかと思います。

3.家族葬で献杯の挨拶をするタイミング

家族葬で献杯の挨拶をするタイミングは、葬儀後の会食の前です。家族葬での一般的な献杯の流れは、以下のとおりです。

  1. 会食の席に移動
  2. 参列者(ご親族)全員着席
  3. 献杯の挨拶
  4. 献杯
  5. 会食開始

家族葬での献杯の挨拶は、一般葬と比較して、簡潔にまとめられる傾向にあります。献杯には参列者への感謝の気持ちも込められますが、家族葬の場合はご親族のみで執り行われるため、簡略化されることが多くなっているのです。

献杯では、アルコールやソフトドリンクが注がれます。喪主が一人ひとり注ぐこともあれば、葬儀社スタッフが注ぐこともあります。献杯は乾杯とは違い、厳かな儀式として執り行われます。

挨拶の後、一同で「献杯」と唱和しますが、杯を合わせることはしません。杯は胸の前に静かに差し出し、故人様のご冥福をお祈りしましょう。

4.家族葬での献杯の挨拶例文

家族葬での献杯の挨拶を考える際に参考となる、例文をいくつか紹介します。

4-1.例文①:喪主(故人様の長男)による献杯の挨拶

「喪主を務めさせていただきました、長男の△△です。本日は父○○の葬儀にお集まりいただき、誠にありがとうございます。父は穏やかで家族思いな人でした。生前、皆さまからいただいたご厚情に心より感謝申し上げます。本日は小さな場ですが、父の思い出を語り合い、静かに送りたいと思います。それではみなさま、ご唱和をお願いいたします。献杯。」

4-2.例文②:ご親族(故人様の妻)による献杯の挨拶

「本日は夫○○のためにお集まりいただき、ありがとうございます。夫は不器用な性格でしたが、家族や友人をとても大切にしていました。皆さまの温かいお言葉やお心遣いに、深く感謝いたします。これからも夫の思い出を胸に、前を向いて歩んでまいります。ここに夫を偲び、献杯を行いたいと思います。献杯。ありがとうございました。」

4-3.例文③:故人様の親しい友人による献杯の挨拶

「只今ご紹介をいただきました△△と申します。ご親族のみなさま、本日は家族葬にも関わらず、お招きいただき誠にありがとうございます。○○さんとは若い頃からの付き合いで、楽しい思い出が数えきれません。明るく優しい人柄は、多くの人を笑顔にしてくれました。ご遺族のご心中を思うと言葉もございませんが、故人を偲びご冥福をお祈りして、献杯をさせていただきたいと思います。献杯。ありがとうございました。」

5.家族葬で献杯の挨拶をするときの注意点

家族葬で献杯の挨拶をするときの注意点は、厳粛な雰囲気を保ちながらも、簡潔に短くまとめることです。

家族葬であっても、フランクな表現は避け、弔事に適切な丁寧な言葉遣いで、厳粛な雰囲気を保ちましょう。一般葬でも同じですが、献杯の挨拶は簡潔に短くまとめることも大切です。

故人様への思い出や想いは尽きないかと思いますが、長すぎる挨拶は、参列しているご親族のご負担となる恐れがあります。献杯の挨拶は1分以内に短くまとめて、円滑に会食を開始しましょう。

家族でも献杯の挨拶はするのが一般的(まとめ)

家族葬においても、献杯の挨拶は一般的に行われます。誰が挨拶をするかという明確な決まりはありませんが、多くの場合、喪主や故人様と関係性の深いご親族が行います。

献杯のタイミングは葬儀後の会食前で、着席後に挨拶、献杯、会食開始という流れが一般的です。乾杯とは異なり、杯を合わせることはせず、静かに故人様のご冥福を祈ります。献杯の挨拶は、故人様への感謝と参列者であるご親族への感謝を込めて、簡潔に1分程度にまとめるのが望ましいでしょう。

家族葬での献杯は、厳粛な雰囲気を保ちつつも、形式にとらわれすぎずに故人様を偲ぶ、大切な機会となります。