家族葬の平安祭典

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公開日 │ 2025年06月20日

位牌とは?作らないとどうなる?種類も徹底解説

位牌は、故人様の魂が宿る依代(よりしろ)として、仏壇の中心に祀られる大切なものです。位牌には、故人様の戒名、俗名(生前のお名前)、没年月日、享年などが記されています。

位牌は故人様を供養するうえで欠かせない大切な仏具ですが、近年では「本当に必要?作らないとどうなる?」といった疑問を抱える方も少なくありません。今回は、位牌について解説します。位牌を作らないとどうなるのか、種類、魂入れについて、仏壇に置く理由も解説するので、ご参考にしてください。

1.位牌は故人様の霊を祀るための大切な仏具

位牌は、故人様の御霊(みたま)が宿るとされる大切な仏具です。故人様の戒名、俗名、没年月日、享年などが記され、仏壇の中央に安置されます。

位牌はご遺族が故人様を偲び、語りかけるための依代(よりしろ)としての役割を担っています。

仏壇すなわち位牌に手を合わせることで、故人様との絆を確認したり、日々の生活の中で故人様を身近に感じたり、心の安寧を得るための拠り所となるのです。位牌は、ご先祖様から受け継がれる、ご家族の歴史を刻む証でもあります。

ご家庭における故人様の存在を未来へと繋いでいく、かけがえのない存在といえるでしょう。

2.位牌は必要?作らないとどうなる?

位牌は、故人様が仏様となられた証でもあります。ご遺族が故人様を供養し、日常的に偲ぶための精神的な拠り所として、不可欠な存在です。

位牌をお作りにならない場合、故人様の魂が宿る場所が不明確になってしまいます。位牌がないということは、ご遺族が手を合わせる対象を失ってしまうことを意味してしまうのです。

故人様の命日や祥月命日などの節目には、位牌を通じて故人様を供養することが、ご先祖様との繋がりを感じる大切な機会となります。位牌は形式上の仏具ではなく、ご遺族が故人様との絆を深め、故人様の存在を長く心に留めるための大切なものです。故人様の生前の強いご意向などがない限りは、位牌は作ることを推奨させていただきます。

3.位牌には「白木位牌」と「本位牌」がある

位牌には、仮の位牌である「白木位牌」と、永代にわたって仏壇にお祀りする「本位牌」があります。白木位牌は、葬儀から四十九日法要までの期間に使用される仮の位牌です。

故人様がご逝去されて間もない時期に、仮の魂の依代として、迅速に準備されるものです。

表面には故人様の戒名、裏面には俗名や没年月日、享年などが記されるのが一般的です。白木位牌は仮の位牌であるため、四十九日法要を迎えるまでに、ご家庭で永くお祀りいただく本位牌を準備しなくてはなりません。

本位牌は、白木位牌から故人様の魂を移し替え、永代にわたりご家庭の仏壇にお祀りする位牌です。本位牌には、漆塗りの美しいものや、黒檀・紫檀といった銘木を使用したものなど、様々な種類があります。四十九日法要までに本位牌を用意できるよう、葬儀後は早めに準備を進めることが大切です。

3-1.本位牌の種類

本位牌は、使用素材や加工方法、デザインなどによって、様々な種類があります。故人様の好みや、ご家庭の仏壇の様式に合わせて選びましょう。本位牌の種類には、「塗り位牌」、「唐木位牌」、「モダン位牌」などがあります。

塗り位牌は、漆を幾重にも塗り重ね、金粉などで装飾された最も伝統的な位牌です。重厚な輝きがあり、仏壇に厳かな雰囲気をもたらします。 唐木位牌 は、黒檀や紫檀といった銘木を素材とした位牌です。木本来の美しい木目を生かした温かみのある風合いが特徴で、耐久性にも優れています。

モダン位牌は、現代の住環境に合わせた、シンプルで洗練されたデザインの位牌です。

多様な素材や形状があり、洋間に置かれる仏壇にも調和しやすい特性があります。この他にも、夫婦連名でお祀りする「夫婦位牌」や、複数のご先祖様の位牌を一つにまとめられる「回出位牌」などもあります。位牌の種類で悩まれた際は、仏具店や葬儀社のスタッフに相談すると、違いや特性を説明してもらったうえで、ご予算に合う最適なものを選べるかと思います。

4.位牌の魂入れとは

位牌を故人様の御霊が宿る大切な仏具とするためには、「魂入れ」あるいは「開眼供養」と呼ばれる儀式を執り行わなくてはなりません。魂入れ(あるいは開眼供養)とは、僧侶に読経していただくことで、本位牌に故人様の魂を迎え入れる儀式のことです。

魂入れは、四十九日法要の際に執り行われるのが一般的です。

仮の位牌である白木位牌から本位牌へと魂を移し替えることで、故人様は正式にご家庭の仏壇にお祀りされることになります。故人様の御霊が宿った位牌は、ご遺族にとって永続的な心の拠り所となるでしょう。

5.仏壇に位牌を置く理由

仏壇は、ご先祖様や故人様を供養するための大切な場所です。故人様の魂が宿った位牌を仏壇に置くことは、位牌を故人様の「分身」として仏壇に迎え入れることでもあります。ご遺族は日々仏壇に手を合わせ、安置してある位牌に語りかけることで、故人様との繋がりを感じることができるでしょう。

位牌を仏壇に安置することは、ご先祖様から現代、そして未来へと続くご家族の歴史を、目に見える形で示すことでもあります。仏壇や位牌を通じて、ご自身のルーツや命の繋がりを、後世のご家族へと伝えることができるのです。

位牌は故人様の魂が宿る大切なもの(まとめ)

位牌は、故人様の魂が宿るとされる大切な仏具であり、仏壇の中心に安置されます。故人様の戒名や俗名などが記され、ご遺族が故人様を偲び、語りかけるための精神的な拠り所となるのです。

位牌を作らないと、故人様の魂が宿る場所が不明確になり、ご遺族が手を合わせる対象を失ってしまう可能性があります。

位牌は故人様が仏様となられた証でもあるため、供養のためにも作成を推奨します。位牌には、葬儀から四十九日法要まで使用する仮の「白木位牌」と、永代にわたり仏壇にお祀りする「本位牌」があります。

本位牌には漆塗りの「塗り位牌」、銘木の「唐木位牌」、現代的な「モダン位牌」など多様な種類があり、ご家庭の仏壇や故人様の好みに合わせて選べます。本位牌は、四十九日法要時に執り行われる「魂入れ(あるいは開眼供養)」によって、故人様の魂を迎え入れ、正式に仏壇に安置されます。位牌は、ご先祖様との繋がりや家族の歴史を後世に伝える、かけがえのない存在なのです。