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公開日 │ 2025年01月31日

更新日 │ 2025年02月10日

開眼供養とは?当日の流れや服装マナー、お布施について徹底紹介

開眼供養(かいげんくよう)とは、新しく仏壇に祀る御本尊や位牌を購入したり、ご納骨する墓や墓誌に名前を入れるときに執り行う法要のことです。僧侶を招いて開眼供養の読経をあげていただくことで、仏様を仏壇に祀る御本尊に迎え入れ、お墓や位牌に故人様の魂が宿るとされています。

今回は、大切な法要のひとつである開眼供養について徹底解説します。開眼供養のタイミング、当日の流れ、服装マナー、お布施、しなくてもよいケースについても解説するので、ご参考にしてください。

1.開眼供養とは

開眼供養は、仏教においてお墓や仏壇の位牌に故人様の魂を宿らせる大切な儀式です。「開眼法要」、「入魂式」、「魂入れ」などと呼ばれることもあります。

開眼とは新たに作られた仏像や仏画に対して、最後に目を入れて仏様の魂を迎え入れることです。新たなお墓や仏壇の位牌にはまだ魂が宿っていないため、開眼供養を執り行う必要があるのです。

1-1.開眼供養のタイミング

開眼供養を執り行う一般的なタイミングは、新しく仏壇に祀る御本尊や位牌を購入したり、ご納骨する墓や墓誌に名前を入れるときです。

お墓を建立したときに開眼供養を執り行う場合は、「墓開き」とも呼ばれます。

仏壇に祀る本尊や位牌を新しく購入した場合は、仏様を仏壇に祀る御本尊に迎え入れ、位牌に魂を込めてもらいます。

2.開眼供養の当日の流れ

開眼供養の当日の流れは、お墓の掃除から始まるのが一般的です。

最後には会食を執り行い、散会することもあります。開眼供養の当日の流れを詳しく解説します。

2-1.お墓を掃除する

まずは、お墓や周辺を掃除します。掃除が終わりましたら、お墓の棹石(さおいし)に白い布を巻きます。 白い布を巻く理由は、邪気が入り込むのを防ぐためです。 白い布は、石材店が用意してくれるのが一般的です。

2-2.祭壇を準備する

お墓の前に祭壇を準備し、供物や供花などを供えて準備します。供物の並べ方に決まりはありませんが、不安な場合は寺院に確認しましょう。

2-3.僧侶に読経していただく

祭壇の準備が終わりましたら、本堂にて僧侶に読経していただきます。続いて、お墓の前でも読経していただきます。

2-4.除幕をする

僧侶の読経が終わりましたら、棹石の白い布を外して除幕します。ただし、宗派や地域、寺院によっては、僧侶の読経の前に除幕することもあります。

2-5.焼香をする

故人様の魂が宿ったお墓に手を合わせて、焼香をします。参列者全員、順番に焼香を行いましょう。

2-6.お墓と祭壇の片付けをする

最後に、お墓と祭壇の片付けをします。供物をその場に残すと、猫やカラスによって荒らされる可能性があるため、すべて持ち帰るようにしましょう。 線香の灰が残らないように、水も流して帰ります。

2-7.会食をする

開眼供養の後に、会食をする場合があります。会食が行われる会場に移動して会食をしましょう。会食の後は参列者に引き出物が渡され、散会となります。

3.開眼供養の服装マナー

開眼供養のみを執り行う場合、基本的に喪服は必要ありません。派手な服装や装飾品は避け、落ち着いた色のスーツやワンピースなどを着用しましょう。

納骨式や四十九日法要の後に開眼供養を執り行う場合は、喪服を着用するのが服装マナーです。

4.開眼供養のお布施

開眼供養では、お布施を用意します。開眼供養のお布施の相場は、3〜5万円程度です。納骨式も執り行う場合は、この金額相場の1.5〜2倍程度のお布施をお渡しするのが一般的です。

僧侶が遠方からお越しになる場合は、「お車代」として5千〜1万円程度を別途お渡しします。僧侶が会食に同席しない場合は、「御膳料」として1万円程度を用意しこちらも別途お渡しします。

5.開眼供養をしなくてもよいケース

開眼供養をしなくてもよいケースは、仏壇のみを買い替えて、位牌や御本尊はそのまま同じものを使用する場合です。 宗派が浄土真宗である場合も、開眼供養は執り行いません。

開眼供養をしなくてもよいケースについて詳しく解説します。

5-1.仏壇のみを買い替える

仏壇に対する開眼供養は、仏壇そのものに魂を宿らせるのではなく、御本尊や位牌に対して執り行う儀式です。よって、仏壇のみを買い替える場合、開眼供養をする必要はありません。

5-2.宗派が浄土真宗

浄土真宗では、本尊に魂を込めるという思想がありません。 よって、宗派が浄土真宗の場合も、開眼供養は執り行いません。浄土真宗では開眼供養ではなく、「御移徒(おわたまし)」 や「入仏式」、「墓所建立法要」などを執り行います。

開眼供養はお墓や仏壇の位牌に故人様の魂を込めて供養する大切な儀式(まとめ)

開眼供養は、お墓や仏壇の位牌に故人様の魂を込める大切な儀式です。

四十九日法要の納骨式の後に執り行われることが多く、お墓を掃除して棹石に白い布を巻いて邪気を払い、僧侶を招いて読経していただき、お墓や仏壇に魂を込めて供養します。

開眼供養には、服装やお布施のマナーがあります。開眼供養の流れやマナーは宗派や地域、寺院によって異なるため、不安な場合は事前に確認をしておきましょう。仏壇のみを買い替える場合や宗派が浄土真宗の場合は、原則として開眼供養の必要はありません。

開眼供養に関するご相談は葬儀社、寺院、石材店などでできるため、不明点がある場合は問い合わせるようにしましょう。