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費用

公開日 │ 2025年10月29日

戒名や位牌の値段はどれくらい?相談先についてもお答えします

戒名を授けていただくときは、僧侶にお布施をお渡ししますが、どのくらい包めばいいのか疑問に思われる方もいらっしゃるかと思います。戒名のお布施の相場は、授けていただく戒名の位(くらい)によって異なります。位牌の値段も素材の種類や装飾の有無によって変動するため、それぞれの費用相場を把握しておくことが大切です。

今回は、戒名や位牌の値段の目安を解説します。戒名を授かる費用の相場、位牌の値段の相場、戒名や位牌の値段の相談はどこにするべきかも解説するので、お役立てください。

1.戒名を授かる費用の相場

戒名を授かる費用は、与えていただく位(くらい)によって変動します。

位が高くなるほど、値段相場は上がります。 戒名を授かる費用の一般的な相場を紹介します。

1-1.信士・信女(しんじ・しんにょ)

信士・信女(しんじ・しんにょ)は、最も一般的な戒名の位です。 仏教に帰依し、信仰心をもって仏様の弟子となった方に授けられます。 特別な寺院への貢献などがない場合は、ほとんどの方がこの位を授けられます。 一般的な相場は10万円~30万円前後とされていますが、菩提寺や地域によって変動する点に留意しましょう。

1-2.居士(こじ)・大姉(たいし)

居士(こじ)・大姉(たいし)は、信士・信女よりも一つ上の位にあたります。 生前に仏教に対する信仰心が厚く、寺院や社会への貢献が大きかったと認められる方に授けられます。

一般的な相場は20〜50万円前後と、信士・信女よりも高くなります。 故人様の社会的地位や人柄を尊重して、授けられる場合もあります。

1-3.院信士・院信女(いんしんじ・いんしんにょ)

院信士・院信女(いんしんじ・いんしんにょ)は、寺院の建立や維持に大きく貢献した方に対して授けられる、とても高い位です。 一般的な相場は、20〜50万円程度です。

1-4.院居士・院大姉(いんこじ・いんたいし)

院居士・院大姉(いんこじ・いんたいし)は、戒名の中で最も高い位の一つです。

寺院への多大な貢献や、社会的に高い功績を残した方など、特別な方に授けられます。一般的な相場は30万~100万円程度です。

2.位牌の値段の相場

位牌の値段は、素材の種類や装飾の有無によって変動します。故人様の生前のご意向を尊重したうえで、仏壇との相性なども考慮し、慎重に選ぶことが大切です。位牌の値段の一般的な相場を紹介します。

2-1.漆塗位牌

漆塗(うるしぬり)位牌は、黒い漆を丁寧に塗り重ねて仕上げた、最も伝統的かつ一般的な位牌です。 漆の持つ深みのある艶と、金色の装飾が組み合わさっているため、格式の高い印象があります。 漆塗位牌の値段相場は、1〜10万円程度と幅広くなっています。 漆の塗り方や金の装飾の細かさによって、値段が変動するためです。 漆塗位牌は耐久性が高く、日本の仏壇に最も馴染む位牌とされています。

2-2.唐木位牌

唐木(からき)位牌は、黒檀や紫檀など、木目が美しい高級木材を使用した位牌です。 漆を塗らず、木材本来の質感と色合いを活かして仕上げられています。 唐木位牌の値段相場は、3〜15万円程度です。 使用される唐木の希少性や、加工の細かさによって、値段が異なります。

2-3.面粉唐木位牌

面粉唐木(めんふんからき)位牌は、唐木位牌の一種で、黒檀や紫檀の表面に金箔や金粉を施した装飾性の高い位牌です。 木目の美しさと金粉の華やかさが両立しており、存在感があるのが特徴です。

面粉唐木位牌の値段相場は、5〜20万円程度です。 通常の唐木位牌よりも装飾に手間がかかるため、やや高価になります。

2-4.輪島塗位牌

輪島塗(わじまぬり)位牌は、石川県輪島市で生産される、伝統工芸品の位牌です。 輪島塗独特の堅牢で美しい漆の光沢が特徴で、制作には高度な技術と長い時間を要します。 輪島塗位牌の値段相場は、10万円以上です。 位牌としては高価な傾向にありますが、重厚感と高級感に溢れています。

2-5.呂色位牌

呂色(ろいろ)位牌は、漆塗位牌の一種で、漆を塗り重ねた後にさらに磨き上げて光沢を出した、最高級の仕上げが施された位牌です。 鏡のように滑らかで、奥深い漆黒の艶が特徴です。 呂色位牌の値段相場は、5〜30万円以上です。 シンプルながらもとても上品で、格式を重んじる方々に選ばれています。

2-6.モダン位牌

モダン位牌は、現代のライフスタイルや仏壇に合うようにデザインされた位牌です。 ガラスやアクリルなど、様々な素材が使われた、斬新な質感やデザインが特徴です。

モダン位牌の値段相場は、1〜8万円程度です。 比較的求めやすい価格帯のものが多い傾向にありますが、素材やデザインによっては高価なものもあります。

2-7.蒔絵位牌

蒔絵(まきえ)位牌は、漆の表面に金や銀などの金属粉を蒔きつけ、絵柄や模様を描いた装飾性の高い位牌です。 日本の伝統的な、漆工芸の技法が用いられています。 蒔絵位牌の値段相場は、5〜20万円以上です。絵柄や模様をオーダーメイドで依頼する場合は、値段相場が高くなります。

3.戒名や位牌の値段の相談はどこにするべき?

戒名のお布施の金額について僧侶に直接尋ねることは、マナー違反ではありません。戒名の費用相場を知りたい、予算を伝えたいという場合は、菩提寺の僧侶または葬儀社のスタッフに相談しましょう。

位牌の値段については、仏壇・仏具店や葬儀社に相談すると費用相場が明確になります。ご予算がある場合は、事前にお伝えすると円滑に進みやすくなります。

戒名や位牌の値段は授けていただく位や種類によって変動する(まとめ)

戒名を授かるときに包むお布施は、故人様の信仰心や寺院への貢献度などに基づいて与えられる位によって、大きく変動します。戒名は「信士・信女」が最も一般的で、より高い位になると、お布施の金額も高くなります。お布施の金額について僧侶に直接聞きづらい場合は、葬儀社のスタッフに相談し、失礼のないよう事前に目安を確認することが大切です。

位牌の値段は、漆塗り、唐木、輪島塗といった素材や、装飾の有無、加工の精巧さによって大きく異なります。ご予算や仏壇の雰囲気に合わせて選ぶことが重要で、価格帯は数万円から数十万円まで幅広くなっています。位牌を選ぶときは、仏壇・仏具店や葬儀社に相談し、納得のいくものを選ぶようにしましょう。