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公開日 │ 2025年08月20日
骨壷のサイズを徹底解説【地域性や選び方】
もくじ

1.骨壷の一般的なサイズ
骨壷の一般的なサイズは、5〜7寸です。骨壷の寸は直径を表し、1寸は約3cmです。つまり、骨壷の一般的な直径サイズは、約15〜21cmということになります。骨壷のサイズの種類自体は、2寸〜尺寸まであります。
尺寸とは、最も大きな骨壷のサイズのことで、直径は31.5cmにも及びます。骨壷のサイズは故人様のご年齢や身長、納骨場所や供養方法によって適切なものが異なります。
2.骨壷のサイズの地域性について
骨壷のサイズは、西日本と東日本で慣習が異なります。 西日本では3〜5寸が主流で、東日本では7寸の骨壷を用いるのが一般的です。骨壷のサイズの地域性について詳しく解説します。
2-1.東日本
東日本では、7寸のやや大きな骨壷を用いるのが主流です。 東日本ではご遺骨すべてを骨壷に納める「全収骨」の慣習があるからです。 故人様のご遺骨はすべて骨壷に納められるため、大きなサイズの骨壷が必要となります。
2-2.西日本
西日本では、3〜5寸のやや小さな骨壷を用いるのが主流です。
西日本では喉仏や頭蓋骨など、一部のご遺骨を骨壷に納める「部分収骨」の慣習があるからです。骨壷に納めないご遺骨は、火葬場にて供養します。
3.骨壷のサイズの選び方
骨壷のサイズは、故人様のご年齢や身長を考慮して選ぶのが基本となります。ただし、納骨場所によっては、空間に配慮して小さなものを選ぶこともあります。骨壷のサイズの選び方を詳しく解説します。
3-1.故人様のご年齢や身長で選ぶ
故人様のご年齢や身長によって、ご遺骨の大きさや量には差が生じます。 大人の骨壷の場合は5〜7寸、お子様の骨壷の場合は1〜2寸が一般的なサイズです。標準より高身長あるいは低身長の方は、体格によるご遺骨の大きさや量も考慮しましょう。
また、ご高齢の方や闘病生活の末にご逝去された方は、ご遺骨の量が少なくなる傾向があります。 故人様の大切なご遺骨が骨壷に適切に納まるよう、慎重に判断しましょう。
3-2.納骨場所で選ぶ
骨壷はお墓に納骨するのが一般的ですが、近年は納骨堂で供養される方も増えています。骨壷を納骨堂に納める場合は、スペースの広さを確認し、安置できるサイズを選ぶようにしましょう。
また、ご遺骨を手元供養したり分骨したりする場合は、小さなサイズの骨壷を用いるのが基本となります。骨壷のサイズを選ぶ際は、納骨場所や供養方法を考慮することも大切です。
4.骨壷はどこで購入できる?
骨壷は、火葬の際に収骨容器として火葬場で購入するのが一般的です。ご自分で前もってご用意したい場合は、必ず火葬場や葬儀社に相談しましょう。
骨壷のご購入に関しては、ご利用になる火葬場によって異なります。火葬場によっては火葬料金に骨壺の費用が含まれており、持参できないこともある点に留意しましょう。
5.骨壷の材質の種類
骨壷の材質には、陶磁器、石材、金属、ガラスなどの種類があります。それぞれに特性があるため、違いを把握して適切なものを選びましょう。骨壷の材質の種類について解説します。
5-1.陶磁器
骨壷の材質で最もよく使われているのが、陶磁器です。 陶磁器の骨壷は白色を基調としたものが多く、耐久性が高いのが特徴です。 釉薬や絵付けによる、高級感のある伝統的なデザインが施されていることもあります。安価なものから高価なものまで幅広く、ご予算に応じて購入しやすいのが利点です。
5-2.石材
石材の骨壷は、耐久性に優れています。 大理石が用いられているものなど、モダンでスタイリッシュなデザインが多いのが特徴です。ただし、石材の骨壷は重みがあるため、扱いには注意が必要です。大理石など高級な石を使ったものは、比較的高価となる傾向があります。
5-3.金属
金属の骨壷は、密封性が高いのが特徴です。 シンプルなデザインが多く、現代的な骨壷としても注目されています。金属の骨壷の懸念点は、錆や変色など、経年劣化の可能性があることです。手元供養として納骨する場合は、安置場所に配慮し、定期的なメンテナンスを行うようにしましょう。
5-4.ガラス
ガラスの骨壷は、デザイン性に優れているものが多く見受けられます。ガラス工芸作家による一点ものが多く、透明感と美しい色合いが特徴です。しかし、ガラスの骨壷は衝撃に弱く、割れやすい側面があります。 安全性を考慮して、慎重に検討しましょう。
骨壷のサイズは慎重に判断して選びましょう(まとめ)
骨壷のサイズは、「寸」で表され、1寸は約3cmです。一般的なサイズは5〜7寸ですが、ご遺骨の一部を納める慣習がある西日本では3〜5寸、ご遺骨のすべてを納める東日本では7寸が主流となるなど、地域によって慣習が異なります。骨壷を選ぶ際は、故人様のご年齢や身長を考慮しなくてはなりません。大人の場合は5〜7寸、お子様の場合は1〜2寸が目安となります。
また、納骨堂への納骨や手元供養を考えている場合は、安置場所のスペースに合わせて小さめのサイズを選ぶことも大切です。
骨壷は、仏壇・仏具店や葬儀社で購入できます。専門スタッフに相談しながら、故人様に最適なサイズやデザインを検討できるでしょう。材質には陶磁器、石材、金属、ガラスなどがあり、それぞれに耐久性やデザイン、価格帯などの特徴があります。骨壷の選択は、故人様を偲ぶ大切なプロセスです。地域の慣習や納骨場所、故人様のご年齢やご体格を考慮し、最適な骨壷を選びましょう。