家族葬の平安祭典

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公開日 │ 2025年10月29日

通夜ぶるまいとは?料理の内容や欠席するときのマナーを解説

通夜ぶるまいとは、お通夜のあとに執り行われる会食の場のことです。ご遺族がお通夜の参列者に対して感謝の気持ちを込めて、料理やお酒などを振る舞います。通夜ぶるまいは故人様を偲び、思い出を語り合う場でもあります。

しかし、通夜ぶるまいではどのような料理が振る舞われるのか、欠席する場合はどのように連絡をするべきかなど、詳細に関して疑問を抱えている方もいらっしゃるかと思います。

今回は、通夜ぶるまいについて徹底解説します。通夜ぶるまいの料理の内容や欠席するときのマナー、流れも紹介するので、お役立てください。

1.通夜ぶるまいはお通夜のあとの会食のこと

通夜ぶるまいとは、お通夜が終わったあとに、ご遺族と参列者で食事をすることです。ご遺族が参列者へ感謝の意を込めて飲食を振る舞うため、「通夜ぶるまい」といいます。かつては、故人様のそばで一晩中過ごす「夜伽(よとぎ)」の意味合いが強くありました。 現代では飲食を共にしながら、故人様の思い出を語り合う場としての意味合いが主になっています。

通夜ぶるまいでは、故人様が生前に好まれていた食べ物やお酒を用意することもあります。みなさまで故人様の思い出話に花を咲かせることで、悲しみを和らげ、故人様を温かく見送るための大切な時間となるのです。 通夜ぶるまいへの参加は必須ではありませんが、ご遺族のお気遣いに応えるためにも、できる限り出席するのが望ましいとされています。

1-1.通夜ぶるまいをしないこともある?

特に、ご遺族やご親族のみで執り行う家族葬では、通夜ぶるまいなどの会食の場を設けないことも少なくありません。 お通夜の時間が遅い場合や、遠方からの参列者が多い場合など、参列者の負担を考慮して会食を控えることもあります。

葬儀の形式や地域の慣習によっては、通夜ぶるまいの代わりに、参列者に食べ物やお酒、お茶などを折詰として持ち帰っていただくこともあります。 通夜ぶるまいを省略するかどうかは、ご遺族のご意向や宗派と地域の慣習、葬儀の形式によって異なるため、事前に葬儀社とよく相談して決定することが大切です。

2.通夜ぶるまいの料理

通夜ぶるまいの料理は、かつては、精進料理が振る舞われるのが基本でした。しかし、近年ではお寿司などの和食やサンドイッチなどの軽食、洋食や中華料理が振る舞われることもあり、価値観は多様化しています。オードブルなどを用意し、立食形式とすることもあります。

通夜ぶるまいで振る舞う料理の内容については、宗派や地域の慣習を確認し、ご遺族やご親族間で価値観を擦り合わせることが大切です。

3.通夜ぶるまいを欠席するときのマナー

通夜ぶるまいは、故人様を偲び思い出を語り合う大切な会食の場であるため、短時間でもできる限り参加するのが望ましいとされています。しかし、お仕事の都合や遠方からの参列など、やむを得ない事情で参加できないこともあるかと思います。

通夜ぶるまいを欠席するときは、お通夜が終わり会食の案内があったときに、ご遺族に「お通夜に参列させていただき、ありがとうございました。大変恐縮ですが、本日はこれで失礼させていただきます。」などとお声かけしましょう。簡潔かつ丁寧に、辞退の意を伝えることが大切です。

4.通夜ぶるまいの流れ

通夜ぶるまいは、お通夜が終わったあとに執り行われます。お通夜が終わると、ご遺族や葬儀社スタッフから会場への案内があります。案内に従って会場へ移動し、席に着きましょう。席順に厳格な決まりはありませんが、一般的には僧侶が上座、ご遺族が下座に座ります。参加者が全員着席しましたら、ご遺族や喪主から開式の挨拶があります。

挨拶のあとは、故人様への供養とご遺族から参加者に対する感謝の気持ちを込めて、全員で献杯を行います。献杯は乾杯とは異なるため、グラスは合わせず、静かに杯を捧げるのがマナーです。

通夜ぶるまいでは、ご遺族と参列者で飲食を共にしながら、故人様の思い出を語り合います。騒がしくならないように配慮しながらも、和やかに故人様との思い出を振り返りましょう。

散会の時間になりましたら、ご遺族や喪主から閉式の挨拶があります。通夜ぶるまいの会食の時間は、約1時間ほどです。参列者は、長居しすぎないように気をつけましょう。

5.通夜ぶるまいでの喪主による挨拶

通夜ぶるまいでは、開式時と閉式時に、ご遺族や喪主による挨拶があるのが一般的です。

開式時の挨拶例文は、以下のとおりです。

「みなさま、本日は◯◯(故人様のお名前)の通夜に参列していただき、誠にありがとうございました。ささやかではございますが、◯◯(故人様のお名前)を偲びながら、お食事を召し上がっていただきたく存じます。それでは、私のあとに続いて「献杯」のご唱和をお願いいたします。献杯。」

通夜ぶるまいの開式時の挨拶では、参列者に対して感謝の気持ちを伝えることが大切です。短く簡潔に丁寧な言葉遣いで、最後には献杯の挨拶も行います。

閉式時の挨拶例文は、以下のとおりです。

「本日はお忙しい中、◯◯(故人様のお名前)の通夜に参列していただき、誠にありがとうございました。そろそろ、夜も更けてまいりました。名残り惜しくはございますが、本日はこのあたりでお開きとさせていただきます。明日の葬儀・告別式は○○(斎場名)にて○○時から執り行います。何卒、よろしくお願いいたします。本日は、誠にありがとうございました。」

通夜ぶるまいの閉式時の挨拶では、参列者に対して再び感謝の気持ちを伝えます。

翌日の葬儀・告別式の場所や日時もお伝えし、丁寧な言葉遣いで結びましょう。

通夜ぶるまいは故人様を偲び思い出を語り合う大切な場(まとめ)

通夜ぶるまいは、お通夜に参列してくださった方々に対し、ご遺族が感謝の意を込めて飲食を振る舞う会食の場です。ご遺族と参列者は故人様の思い出を語り合いながら飲食を共にし、故人様を偲び供養します。

料理については、かつての精進料理の慣習から多様化し、お寿司やオードブルなど様々なものが振る舞われますが、お祝い事を連想させる食材は避けるのがマナーです。通夜ぶるまいをやむを得ず欠席する場合は、お通夜が終わったあとに、ご遺族へ辞退の意を伝えましょう。

通夜ぶるまいは、故人様を温かく見送るための大切なひとときです。マナーを守り、故人様を偲ぶ気持ちをもって、できる限り参加しましょう。