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葬儀・お葬式の基礎知識

初七日法要にお香典は必要?考え方や相場について解説

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公開日 │ 2021年10月08日

更新日 │ 2024年03月22日

初七日法要にお香典は必要?考え方や相場について解説

初七日法要にお香典は必要?考え方や相場について解説
初七日法要にはシチュエーションや地域によってお香典の持参が必要な場合と、そうでない場合とで分かれています。お香典は元々、故人のために香(線香)をお供えするという意味がありましたが、現代では香の代わりにお金を直接遺族へお渡しするようになりました。

そのため、お香典は遺族の金銭面での負担を支えるといった「相互扶助」という考えのもと準備をするようになっています。このように大事な意味があるお香典について、参列者としては、遺族に対して失礼のないように準備を進めたいもの。今回は特に初七日法要という、故人にとって大事な節目である法要の場において、どのようにお香典の準備を進めていけばよいか、それぞれ詳しくご紹介いたします。

1.初七日法要とは?

初七日法要は、故人が亡くなってから1番最初に行われる法要です。通常亡くなった日を1日目に数えて、7日目におこなうため、仮に「9月1日」の逝去の場合は6日後の「9月7日」が初七日の法要をおこなう日となります。

この初七日法要をおこなう意味としては、仏教の考え方と非常に大きな関係性があります。仏教では亡くなった後の四十九日目を迎える際に、来世の行き先が決まるとされるため、それまでは七日ごとに生前のおこないを基にした審判が繰り返されます。よく耳にする「三途の川」もこの途中で登場して、初七日を迎える時にちょうど故人が川のほとりへと到着するものと言われています。

これらの行程に伴う供養を「追善供養」といって、残された遺族としては、故人が来世でも平穏を迎えられることを祈り、僧侶の力を借りて仏様の加護を受けられるようお願いします。そのため、本来であれば初七日の後にも二七日(ふたなのか)、三七日(みなのか)…というように毎週七日ごとに法要が続いていきます。

ですが、近年では各法要ごとに親族が一同に会して集まることが難しくなってきているため、最初の初七日を特に重要な法要として執り行うことが習慣化するようになりました。

さらに最近ではより簡略化も進み、初七日法要も葬儀の日にあわせて一緒におこなわれることが一般的になってきています。

2.初七日法要で渡すお香典について

  • 初七日と葬儀が一緒に行われる場合
    基本的にはそのまま受付に提出して問題ありませんが、初七日としてのお香典を渡す際には、通常のお香典とは分けて持参するようにします。記録を残すために別途名前や住所などの記帳を求められる場合もありますので、案内に従って受付へ提出をしましょう。
  • 初七日と葬儀が別の日の場合
    自宅やお寺で初七日をおこなう場合には専用の受付がないことも多いため、喪主へ直接お渡しをしてしまって問題ありません。葬儀の際と同様にあらためてお悔やみの言葉を添えて渡すようにしましょう。

2-2.お香典の金額相場

葬儀でお香典を渡していた場合、初七日のお香典の目安としてはその半額程度に収まる金額でお包みされる方が多いです。そのため、仮に10,000円を葬儀のお香典で用意をしていれば、初七日法要で5,000円を別途準備しておけば問題ありません。

また、金額に関しては葬儀と同様に「別れる」「縁を切る」といった意味合いを含む偶数や、「死」「苦」を連想させる4や9の付く金額は避けるようにします。

2-3初七日にお香典が必要かどうかは地域による

最近では初七日法要が葬儀と同日におこなわれることが一般的になってきています。そのため、首都圏を中心としたエリアにおいて、初七日のお香典を別途持参される方は非常に少ないです。とはいえ、地域によっては用意することが当たり前となっている場合もありますので、不安な方は参列前にその地域の葬儀社か親戚などへお伺いし、事前の確認をしておくようにしましょう。

3.初七日のお香典に関するマナー

3-1.正しい表書きとは

初七日の香典に関しては表書きを「御霊前」とするのが一般的です。他にも「御仏前」という表記がありますが、こちらは四十九日法要や一周忌、三回忌などの、後に続く法事の際に使用するものになります。

3-2.名前の表記について

・夫婦や家族の場合
お香典は1つの家庭につき1個用意するのが一般的となっています。そのため、夫婦や家族の場合はお香典を1つにまとめて持参して問題ありません。その際の香典袋の表書きに関しては、世帯主の名前を1人分だけ記入するか、連名で家族全員分の氏名を記入するようにします。

なお、連名で記入する際は苗字を上部分に1つ書き入れて、その下にそれぞれの名前部分を並べて表記するようにしましょう。

・友人、知人の場合
友人や知人の関係にあたる方の中には、2名、3名でまとめて1つのお香典を持参される方もいらっしゃいます。その際には全員の名前を縦書きにして並べて、外袋の中央部分に記入するようにします。4名以上の人数になってしまうようであれば、名前を書くスペースも狭くなってしまうため「友人一同」などとしてまとめて表記するようにしましょう。

・会社や団体の場合
会社を代表してお香典を持参する場合には「〇〇会社 代表取締役〇〇」といった形式で、会社名だけでなくその代表者の名前も併記するのが一般的です。また、会社内の部署でお香典を出す場合には、「〇〇部 一同」といった形式で表記するようにすれば、全員分の個人名まで記入する必要はありません。

3-2.香典袋はどんな形式を選ぶべきか

香典袋は、水引が既に印刷されているタイプのものから、装飾として別で付いてくるような豪華な仕様になっているものまで様々あります。これらは一般的に、お香典として持参する金額にあわせて選ぶようにしましょう。

例えば、金額が3,000円〜5,000円ぐらいまでは水引が既に印刷されたお香典袋を使用し、実際の水引が付いたものは10,000円以上の金額を包むときに用いる、といった使い分けをします。なお、全国的に広く使用されているのは「黒白」の水引が付いている香典袋ですが、関西地方などでは「黄白」の水引が使用されることもあります。それぞれの地域にあわせた仕様のもので準備をするようにしましょう。

3-3.初七日のお香典返しは必要?

「葬儀で頂いた分についてお香典返しをするから十分ではないか」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、初七日のお香典に対してもお香典返しの品物を用意する必要があります。相場としてはお香典の金額の半額から3分の1程度が目安となるため、概ね2,000円〜5,000円位の品物を準備しておくとよいでしょう。

品物はなるべく「消えもの」が良いとされ、お菓子やお茶、洗剤などの日用品といったものが積極的に選ばれています。ただし、葬儀でお渡しした返礼品と全く同じものを、初七日のお香典返しとして渡してしまうのは失礼にあたるため、必ず別のものを用意する必要があります。

そのため、もし葬儀当日に初七日の返礼品を準備していなかった場合は、その場で無理に渡そうとするのではなく、後々の四十九日法要などの機会であらためてお渡しするようにしましょう。

初七日法要にお香典は必要?考え方や相場について(まとめ)

元々初七日法要は、葬儀とは別の日に親族が集まって故人のための追善供養をおこなっていましたが、現代においては初七日法要を葬儀と一緒の日におこなう機会が多くなってきました。

お香典を持参した際には、それぞれ渡す先が異なりますので注意が必要です。また、首都圏を中心とした地域などは、初七日法要にお香典を持参する習慣がない場合もあります。自身の参列する先がどういった風習に基づいて葬儀をおこなっているか、という点も事前に確認をしておくと安心です。

また、お香典には「御霊前」の表記が一般的となっており、香典袋に記載する表書きや名前の書き方など、細かなマナーに配慮する必要がありますので、この機会にしっかりと把握しておきましょう。