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公開日 │ 2024年12月31日
更新日 │ 2025年01月09日
一日葬とは?流れや費用目安、特長や注意点をわかりやすく紹介
もくじ
今回は、一日葬について解説します。一日葬の流れや費用目安、特長や注意点もわかりやすく紹介するので、ご参考にしてください。
1.一日葬とは
一日葬とは、本来は2日間に渡って執り行う弔いの儀式を、一日で全て執り行う葬儀のことです。葬儀告別式の前日に執り行うお通夜を省略し、葬儀告別式・火葬を一日で執り行います。
一日葬の所要時間は短いため、ご遺族の負担が軽減されるのが特徴です。ただし、一日葬では葬儀告別式・火葬を一日で全て執り行うため、ご遺族は慌ただしく心の準備が整わない懸念があります。
ご親族から反対の声が上がったり、菩薩寺が対応できなかったりする可能性もあります。一日葬でお葬式を執り行う際は、ご親族や菩薩寺とよく話し合い、納得のうえで執り行うようにしましょう。
2.一日葬の流れ
一日葬は、あらかじめ納棺された状態で葬儀告別式を執り行い、ご出棺後は火葬場にて荼毘に伏す流れで執り行われるのが一般的です。
一日葬の流れを詳しく解説します。
2-1.納棺
納棺とは、故人様の身なりを整えてお棺に納めることです。お棺には、故人様が生前お好きだったものや大切な思い出の品などを入れることができます。
2-2.葬儀・告別式
仏式葬儀の一日葬では、お通夜は行わず葬儀告別式のみ執り行います。葬儀告別式の内容は、一般葬と同じです。葬儀告別式の閉式後に出棺となり、霊柩車にて棺を搬送し火葬場に向かいます。
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2-3.火葬
火葬することを「荼毘に伏す」と言います。読み方は「だびにふす」です。 荼毘(だび)は耳慣れない言葉ですが、荼(だ)はという漢字は、苦しみや害悪という意味があり、毘(び)は助けるという意味があります。火葬後は遺骨を骨壺に納める収骨(しゅうこつ)を執り行います。
収骨(骨上げ)とは、火葬後に遺族や親族が二人一組にて箸で遺骨を拾い骨壺に収めることです。
収骨で箸(はし)を使う風習は、故人が三途の川を無事に渡れるように、あの世への橋渡し(はし渡し)という語呂合わせで、故人の成仏を願う意味が込められています。
3.一日葬の費用目安
一日葬の費用目安は、約80万円(全国平均)です。
一般葬の費用目安は約195万円(全国平均)であることから、一日葬の費用目安は比較的低い傾向にあります。ただし、一日葬の費用は地域や宗派によっても異なるため、実際のお見積りは葬儀社に相談をして検討するようにしましょう。
4.一日葬の特長
一日葬の特長について詳しく解説します。
4-1.ご遺族の葬儀負担が軽減される
一日葬は、通夜を行わず短い所要時間で、葬儀告別式から火葬までを執り行えるため、ご遺族の負担が軽減されます。ご遺族が高齢の場合や、参列者が少ない場合などに、一日葬がよく選ばれているようです。 一日葬であれば日帰りで葬儀に参列できるため、遠方からの参列者を招きやすい特長もあります。
4-2.費用を抑えられる
一日葬の葬儀費用は一般葬と比較すると、約半分程度が目安となります。 時間的な負担が軽減できるだけでなく、金銭的にも抑えることができます。ただし、一日葬は、まだ新しい葬儀形態であることから、お葬式の内容や弔問者数によっては、逆に費用負担が高くなることもある点に気をつけましょう。
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5.一日葬の注意点
一日葬の注意点は、弔問対応が増えたりご親族間で意見が相違したりする可能性があることです。菩薩寺によっては対応が難しかったり、費用が却って高額になったりするケースもあります。 一日葬の注意点を詳しく解説します。
5-1.弔問対応について
一日葬ではお通夜を執り行わない為、弔問できる時間が短く、参列者できる人が限られます。その結果、お葬式に参列できなかった人たちからの弔意を伝える電話や自宅に弔問に伺いたいという方々の対応に追われてしまう場合もあります。
5-2.一日葬に対する意見相違について
お通夜を省略する一日葬は、故人を弔う儀式を蔑ろにいていると感じる人もいらっしゃいます。お葬式に対する意見の相違により関係性が崩れてしまう事もありますので、まだ新しい葬儀形式である一日葬を行う際は、故人とご縁のある皆様の気持を充分に配慮した上で執り行いましょう。
5-3.菩薩寺の対応可否について
菩薩寺によっては一日葬を認めておらず、対応してもらえないことがあります。一日葬を希望する際は早い段階で菩薩寺に相談し、対応可否を確認しましょう。
一日葬とは葬儀告別式・火葬を一日で執り行う葬式のこと(まとめ)
一日葬では、葬儀告別式・火葬を一日で執り行うことができます。お通夜を執り行わないため、ご遺族の負担を軽減できる特長があります。
費用も一般葬と比較すると安く、小規模な葬儀を実現しやすい点が特徴です。ただし、一日葬は新しい葬儀形態であることから、ご親族間で反対の声が上がったり、菩薩寺が対応していなかったりする可能性がありますので、信頼のある葬儀社と事前に相談をするなど、慎重に検討することが大切です。