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マナー

公開日 │ 2024年06月28日

更新日 │ 2024年07月29日

安置所へ面会に行く際のマナー5選|対面前の注意点も含めてご紹介

安置所へ面会に行く際には、心得ておくべき大切なマナーがあります。また、故人との面会は一般的な通夜や葬儀・告別式に参列する場合とは流れが異なり、注意するべきポイントも多々あります。

大切な方を亡くされたご遺族に対して失礼のないように振る舞うためにも、そうしたマナーを事前にしっかりと理解しておく必要があるでしょう。そこで今回は、故人のいる安置所へ面会に行く際に気をつけるべきマナーについて、5つの項目に分けて詳しく解説していきます。

また、対面時の注意点についても触れておりますので、ぜひ参考になさってください。

1.安置所での面会は可能?

安置所は葬儀を執り行うまでの間、一時的に故人のご遺体を安置するための専用施設です。安置所では希望に応じて遺族や親戚、親しい友人などが故人と面会することが出来ます。

ただし、多くの安置施設では面会のための時間に限りがあり、あまり長時間の滞在をすることは難しいでしょう。

また、電話による事前予約が必要な場合や、そもそも面会の案内が出来ない安置所もあるため、施設のルールについてはあらかじめ確認してから訪問することをおすすめいたします。

2.安置所で故人と面会する際のマナー

安置所で故人と面会する際には、ご遺族に対して失礼のないように振る舞わなくてはなりません。また、安置所は他の方々との共用スペースとなっている施設も多く、状況に応じた適切なマナーをしっかりと心得ておく必要があります。

まずは故人と面会する際のマナーについて、流れや服装などとあわせて順に5つご紹介していきます。

2-1.あらかじめご遺族に面会の了承を得る

安置所で故人と面会する際は事前に必ずご遺族に連絡をとり、了承を得るようにします。なぜなら、ご遺族の了承を得ずに勝手に面会をした場合、後のトラブルに繋がってしまう可能性があるからです。

故人が病気でひどく痩せてしまい、あまり他の方々にその姿を見せたくない、といった意向からご遺族が面会を断っていることもあります。

また、安置所によってはご遺族の同行が必要な場合があるため、安置所のルールを確認をする上でも事前に連絡をとっておくことは大切です。

2-2.喪服や派手な服装の着用は避ける

通夜や葬儀への参列ではないため、安置所に面会へ行く際は喪服を着用する必要はありません。そのため、安置所には普段着やビジネススーツなどの一般的な服装で伺います。ただし、派手で目立つ色の服装や装飾品の着用は避け、落ち着いた色合いの格好で訪問をするようにしましょう。

2-3.香典は持参しない

面会の際は香典を持って行く必要はありません。なぜなら面会時に香典を持参することが、事前に死を予期していたかのように思われてしまうからです。ただし、自身のスケジュールの都合上で通夜や葬儀に参列が叶わない場合は、ご遺族に確認を取った上で香典を直接お渡ししても問題ありません。

渡すタイミングについては特に決まりはありませんが、故人との面会を終えた後の帰り際であれば比較的スムーズにお渡しすることが出来ます。

2-4.供物や生花の持ち込みはしない

安置所は他の方々との共用スペースになっていることも多く、その場合は面会時にお菓子などの供物や生花を持参してもお供えすることが出来ません。どうしてもお供えをしたい場合には事前に安置所に確認を取るか、通夜や葬儀の際に直接式場へ持参するようにしましょう。

2-5.長居しないようにする

安置所での面会可能な時間は限られており、ご遺族の負担になってしまうこともあるため、長時間に及ぶ対面は避けましょう。また、安置所ではご遺体の状態を保つために専用の保冷庫を使用していることが多く、安置所内の温度管理の観点からもなるべく長居しないことが大切です。

3.故人と対面する際の注意点について

安置所で故人との対面をした際にはご遺族の了承なしに勝手な振る舞いをすることは出来ません。また、ご遺族の気持ちを汲み取って適切な声がけが必要となる場合もあるため、対面時の注意点についても詳しく解説いたします。

3-1.ご遺族にお悔やみの言葉を述べる

ご遺族と一緒に安置所へ面会に行った際には、お会いしたタイミングで必ず最初にお悔やみの言葉を述べます。その際は難しい表現を使う必要はなく、「この度は誠にご愁傷様です」といった一言を申し伝えるだけで構いません。

3-2.故人の顔や身体には直接手を触れない

面会をした際に故人の顔に白布が掛かっている場合は、勝手に取らずにご遺族か施設のスタッフに取ってもらうようにします。また、故人の顔にはメイクや保湿が施されていることもあるため、自身の手で直接触れることは避けましょう。

身体についても病気で皮膚の部分が変色していたり、腕に点滴跡が残っていたりする場合もあるため、遺族の了承が無い限りは手で触れないようにします。

3-3.ご遺族の心情に配慮した言葉掛けをする

ご遺族がどんなに明るく振る舞っていたとしても、いざ故人を目の前にすると気分が動揺し、抑えていた感情が溢れてしまうことがあります。そうした際にはご遺族の心情に配慮した適切な言葉掛けをすることが大切です。

安置所での長居は無用ですが、状況によっては故人との思い出話が慰めになることもあるため、ご遺族から求められた場合は少しの間お話しすることも考慮しましょう。

4.故人が安置されたご自宅で対面する場合は?

故人のご遺体が自宅に安置されている場合でも、親戚や友人など親しい間柄であれば面会をすることは可能です。その際は自宅で弔問客を迎える準備もあるため、安置所での面会と同様に必ず遺族の了承を得てから訪問する必要があります。

なお、ご自宅での面会ではお供えの生花や供物のお菓子を持参しても差し支えありません。持参した場合は遺族に一言断った上で、故人の枕元やお参り用の机などに置かせてもらうようにしましょう。

ご自宅は安置所とは違い面会時間の制限が無いため、つい長居してしまうこともあります。ですが、長時間の滞在はご遺族にとっても負担となってしまうため、適度なタイミングで切り上げて自宅を後にする気遣いも大切です。

安置所へ面会に行く際は事前に遺族の了承を得ることが大切です(まとめ)

安置所に故人がいる場合は、通夜や葬儀の前に面会をすることが出来ます。ただし、自身の好きなタイミングでいつでも面会可能というわけではなく、あらかじめご遺族の了承を得ておく必要があります。

また、安置所も面会を受け付けている時間帯や実際に対面できる時間が決まっているところがほとんどのため、規則を事前に確認しておくことが大切です。

他にも服装は喪服ではなく落ち着いた服装で伺う、香典は持参しないといったマナーがあり、葬儀に参列する場合とは異なる部分もあるため、あわせて確認しておくようにしましょう。

いずれのマナーもご遺族への配慮が求められるものであるため、この機会にしっかりと内容を抑えておき、もしもの際に適切な対応を取ることが大切になります。