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法事・法要

公開日 │ 2025年12月18日

法事ではご遺族はお布施を参列者は香典を包む

法事にかかるお金をご遺族・参列者それぞれの立場で徹底解説#separator_sa #site_title
法事を執り行う際、どのくらいお金がかかるのか気になる方は多いのではないでしょうか。法事にかかるお金としては、法要の種類にもよりますが、ご遺族は「お布施」、参列者は「香典」が主に発生します。今回は、法事にかかるお金をご遺族・参列者それぞれの立場で徹底解説します。法事にかかるお金の金額目安とマナーも解説するので、ご参考にしてください。

1.法事にかかるお金は「お布施」と「香典」

法事にかかるお金は、ご遺族と参列者どちらの立場であるかによって変わってきます。ご遺族であれば僧侶や菩提寺に対して「お布施」を、参列者であれば弔意を込めて「香典」を包みます。法事にかかるお金をご遺族・参列者それぞれの立場で解説します。

1-1.ご遺族は法事で「お布施」を包む

ご遺族は法事で僧侶や菩提寺に対して「お布施」という形で金銭を包みます。お布施には、僧侶への読経や戒名に対する感謝の気持ちを示す役割だけでなく、菩提寺のご本尊に捧げるという意味合いもあります。法事のお布施に、明確な金額は定められていません。ただし、四十九日法要、一周忌、三回忌といった年忌法要の種類に応じて、相場の目安は存在します。

お布施の金額は、法事の種類だけでなく、規模や宗派・地域の慣習、菩提寺との関係性によっても変動します。また、僧侶が遠方から法事のために出向いてくださった場合には「お車代」を、法要後の会食を辞退された場合には「御膳料」を、お布施とは別に包む必要があります。

法事のお布施の金額に悩まれた際は、葬儀社や菩提寺に直接ご相談されることを推奨いたします。

1-2.参列者は法事で「香典」を持参する

参列者は法事でご遺族に対して「香典」を持参するのが一般的です。香典には、故人様への弔意を示す役割と、ご遺族の葬儀費用の一部を負担する相互扶助の意味合いもあります。香典を包むべきかどうかは、参列する法事の種類によって判断が分かれます。故人様のご逝去から間もない四十九日法要や一周忌などの法事では持参するのが一般的ですが、年数を経た三回忌以降は、親族のみで執り行われることが増えてきます。

三回忌以降の法事に招かれたとしても、ご遺族から香典辞退のご意向が示されることも多く、持参しないほうが良いこともあります。香典の金額は、法事の種類や宗派・地域の慣習、故人様との関係性、参列者ご本人の年齢や経済状況などによって目安が変動します。法事の香典の金額に悩まれた際は、ご親族間で足並みを揃えて包むのも手段の一つです。

2.ご遺族が法事で包む「お布施」の金額目安とマナー

ご遺族が法事で包む「お布施」の金額目安は3〜5万円 です。お布施の表書きは正しく記入し、別途お渡しするべき金銭がないかにも着目しましょう。

ご遺族が法事で包むお布施の金額目安とマナーを詳しく解説します。

2-1.お布施の金額目安

お布施の金額目安は、法事の種類によって変動します。一般的な金額目安は、四十九日法要や一周忌で3~5万円、三回忌以降の年忌法要で1~3万円程度です。ただし、戒名を授けていただく場合は、戒名代として数十万円程度の戒名代を上乗せするのが基本となります。

また、法事の後に納骨式や開眼供養を執り行う場合などは、お布施の金額が高くなります。重要なのは、僧侶や菩提寺との関係性や、宗派・地域の慣習を考慮することです。ご自身やご家庭の経済状況に応じて、感謝の気持ちを込めてお渡しすることが大切です。

2-2.お布施の表書きの書き方

法事のお布施は、水引のない白封筒か、奉書紙(ほうしょがみ)に包んでお渡しします。表書きは、濃い墨の毛筆や筆ペンを使って書くのがマナーです。封筒の上段中央には「お布施」または「御布施」と書き、下段には法事を執り行った施主の氏名、または「〇〇家」と記載します。中袋がある場合は、表面に包んだ金額を旧字体の漢数字で縦書きし、裏面には施主の住所と氏名を記入しましょう。 お布施は、袱紗や切手盆に乗せて、僧侶に直接手渡すのが正式な作法です。

2-3.お布施と別にお渡しする金銭

法事ではお布施とは別に、僧侶に対して「お車代」や「御膳料」をお渡ししなくてはならないことがあります。 「お車代」は交通費のことで、自宅や斎場に足を運んでいただいたことへのお礼として、3〜5千円程度を包みます。「御膳料」は会食の代わりの費用のことで、僧侶が会食を辞退された場合に1万円程度をお渡しします。 どちらも白封筒に入れ、表書きはそれぞれ「御車代」「御膳料」と記載し、お布施とは別にお渡しするようにしましょう。

3.参列者が法事で持参する「香典」の金額目安とマナー

参列者が法事で持参する「香典」の金額目安は、5千〜10万円です。 香典の表書きの書き方には気を配り、別途お渡しする供物を用意するべきかも検討しましょう。参列者が法事で持参する「香典」の金額目安とマナーを詳しく解説します。

3-1.香典の金額目安

法事に参列する際の香典の金額は、故人様との関係性と参列者ご本人の年齢によって大きく変動します。 一般的な目安では、ご両親の場合は10万円、ご兄弟であれば5万円、その他のご親族は1万円程度が相場 です。会社関係者や友人・知人であれば、5千円程度が目安となるでしょう。参列者ご本人の年齢が上がるにつれて、金額も高くなる傾向があります。

法事後に会食がある場合は、会食費として、上記の香典とは別に数千〜数万円を上乗せして包むこともあります。香典の金額は宗派や地域の慣習によっても異なるため、判断に悩まれた際は、事前にご親族間で確認したり、年長者や地域の慣習に詳しい方に相談したりできると安心です。

3-2.香典の表書きの書き方

法事に持参する香典は、宗派や法要の時期によって、表書きの適切な書き方が異なります。仏式では四十九日法要までは故人様の霊が存在しているという考え方から、香典の表書きには「御霊前」を使用します。四十九日以降の法要では、故人様が仏様になるという考えから「御仏前」を使用するのが一般的です。

ただし、浄土真宗のように「霊」の概念がない宗派では、時期に関係なく「御仏前」を使うなど、宗派によって異なるマナーが存在します。法事の香典の水引は黒白または双銀の結び切りを用い、表書きは薄墨ではなく濃い墨で書きます。

3-3.香典と別にお渡しする供物

法事に参列する際に、香典とは別にご霊前や仏前にお供えする品物を「供物(くもつ)」といいます。 供物には、故人様が生前好んでいたものや、日持ちする食べ物などが選ばれます。

具体的な品物としては、菓子折りや果物、線香、ロウソクなどが一般的です。供物には故人様への弔意と、ご遺族への労いの気持ちが込められています。 ただし、近年はご遺族のご意向で供物を辞退されるケースも増えています。供物の持参を検討する際は、可能な限り事前にご遺族に確認するようにしましょう。

法事にかかるお金は事前に把握し用意を進めることが大切(まとめ)

法事にかかるお金は、ご遺族としては僧侶や菩提寺への「お布施」、参列者としては「香典」が主な費用となります。お布施や香典は、僧侶や菩提寺への感謝、故人様への供養や弔意を表す大切なものです。

ご遺族がお布施を包む際は、法事の種類に応じた金額目安を把握しつつ、僧侶や菩提寺と事前に相談することが重要です。お布施の表書きの書き方や、お車代・御膳料を別途包むマナーにも配慮しましょう。

参列者が香典を包む際は、故人様との関係性やご自身の年齢を踏まえた金額目安を参考にすることを推奨いたします。ご遺族から香典や供物の辞退のご意向がないか、事前に確認することも大切です。

法事にかかるお金とマナーを事前に理解し、準備を進めることで、故人様を偲ぶ大切な時間を心穏やかに過ごすことができるでしょう。