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公開日 │ 2025年02月28日

更新日 │ 2025年03月07日

法事のお供え物について徹底解説【金額目安や一般的なお供え物】

法事では、香典とは別に、お菓子やお茶、果物やお花、線香やロウソクなど、お供え物を用意することがあります。法事のお供え物は故人様への供養と、ご遺族への感謝を伝えるためのものです。

しかし、そもそも法事にお供え物は必要なのか、金額目安はどれくらいなのか、など気がかりとなる点は多いかと思います。今回は、法事のお供え物について徹底解説します。法事のお供え物の金額目安やマナーについて解説するため、お役立てください。

1.法事にお供え物は必要?

法事や法要に参列するときはマナーとして香典を持参しますが、お供え物は必ずしも必要ではありません。お供え物は、故人への感謝の気持ちを表す意味で御仏前に供える品物です。

法事にお供え物が必要かどうかは、法事の種類や地域の慣習、宗派などによって異なる場合があります。法事に参列するご親族間で話し合い、足並みを揃えるとよいでしょう。

2.法事のお供え物の金額目安

法事のお供え物の金額目安は、香典の半額程度です。香典の平均的な金額は5,000円〜1万円ほどであるため、お供え物の金額目安は3,000〜5,000円ほど となります。高額すぎるお供え物は、ご遺族に却って気を遣わせてしまう恐れがあるため気をつけましょう。

3.法事の一般的なお供え物

法事の一般的なお供え物は、お菓子やお茶や果物など、日持ちする消え物です。 故人様の供養の気持ちを込めて、お花や線香やロウソクを選ぶのもよいでしょう。 法事の一般的なお供え物を紹介します。

3-1.お菓子

洋菓子や和菓子など、小分けになっているお菓子が法事のお供え物として人気です。 故人様が生前好んでいたものを選ぶと、ご遺族にも喜んでいただけるでしょう。お菓子は日持ちするものを選び、生菓子などは避けるようにします。 華やかすぎる装飾のあるお菓子も、避けるのがマナーです。

3-2.お茶

緑茶や紅茶など、どなたでも飲みやすい飲料をお供え物には選びましょう。 故人様が生前好んでいた飲料があれば、そちらを選ぶことが多いようです。 お茶の他に、ジュースの詰め合わせをお供え物とすることもあります。 飲料でもお酒は慶事に用いられることが多いため、避けるのが一般的です。

3-3.果物

りんごやメロン、梨など、香りが強くなく日持ちする果物も、お供え物の定番であるといえます。 法事のお供え物用に、詰め合わせが販売されていることもあります。果物は仏壇に飾られることが多いため、常温でも傷みにくく、汁などが出ないものを選ぶようにしましょう。

3-4.お花

白いユリやカーネーションなど、故人様を偲び供養するために、お花はお供え物として最適です。 法事では白いお花を選ぶのが一般的ですが、故人様が好んでいたお花がある場合は、そちらを選んでも構いません。 香りが強かったり、トゲがあったりするお花は、お供え物としてふさわしくありません。

法事の種類や規模感に応じて、お花のサイズを調整することも大切です。

3-5.線香やロウソク

線香やロウソクは、故人様を供養するために必要不可欠な仏具です。法事のお供え物の定番でもあり、ご遺族に気を遣わせることなくお渡しできます。線香やロウソクは、法事のお供え物として適切なデザインの進物用を選ぶようにしましょう。

4.法事のお供え物として不適切なもの

法事のお供え物として不適切なものは、殺生を彷彿させるお肉やお魚です。お肉やお魚は、「四つ足生臭もの」と呼ばれており、仏教では敬遠されています。

どれほど高級で品質の良いものであっても、お肉やお魚はお供え物としてはマナー違反となります。また、香りの強いお花や傷みやすいお菓子も、法事のお供え物としては不適切です。

お供え物は、数日間仏壇に飾られることがあります。香りの強いものや傷みやすいものは、仏壇での保管に適していません。ご遺族に負担をかけることがないよう、お供え物は慎重に検討しましょう。

5.法事のお供え物の熨斗(掛け紙)

法事のお供え物には、熨斗ではなく掛け紙を使います。熨斗(のし)は、慶事の贈り物に添える縁起物で、弔事にはふさわしくないからです。

掛け紙の表書きは、四十九日前の法事であれば「御霊前」、四十九日後の法事であれば「御仏前」と書くのが一般的です。時を選ばない表書きとして、「御供」と書くこともあります。

水引の色は黒と白が基本ですが、関西などの西日本では黄色と白の水引を使うことがあります。法事のお供え物の掛け紙の選び方や書き方は、宗派や地域によって異なる場合がある点に留意しましょう。

6.法事のお供え物の渡し方とタイミング

法事のお供え物は、法要が始まる前に施主と挨拶をするタイミングでお渡しします。言葉は「こちらを御仏前にお供えください」などと添えます。お供え物は、紙袋から出して向きを正してからお渡しします。紙袋は、折りたたんで持ち帰るようにしましょう。

お供え物を施主以外の方に渡したり、勝手に仏壇に供えたりするのはマナー違反です。ご遺族がお供え物を辞退された場合は、無理にお渡しすることはせず、素直に従うようにすることも大切です。

法事のお供え物は故人様とご遺族に贈るもの(まとめ)

法事のお供え物は、故人様への供養と法事にお招きしてくれたご遺族への感謝を込めて持参するものです。必ずしも必要なわけではありませんが、ご遺族に対する手土産のような役割を果たすこともあるため、辞退されている場合を除いて香典とは別に持参するのが一般的です。

ただし、お供え物のマナーは、宗派や地域によって異なる場合があります。宗派や地域の慣習に配慮しながら、ご遺族の負担とならないよう気を配り選ぶようにしましょう。