マナー
公開日 │ 2024年10月03日
更新日 │ 2024年10月31日
家族葬と言われたらどうする?参列するべきかの判断基準3つとマナーを解説
もくじ
1.家族葬の特徴
1-1.ご遺族やご親族だけで執り行われる
1-2.小規模で費用を抑えて執り行われる
1-3.ご遺族が香典を辞退されることがある
2.家族葬と言われたら参列するべきかの判断基準3つ
2-1.二親等以内の血族に該当するか
2-2.直接の訃報が届いているか
2-3.訃報に葬儀情報の掲載があるか
3.家族葬に参列するときのマナー
3-1.服装や香典の金額などのマナーは一般葬と同じ
3-2.ご遺族が参列や香典を辞退していないか確認しご意向を尊重する
4.家族葬に参列できないときの適切な対応
4-1.弔電・供花・香典などを送る
4-2.後日ご自宅に弔問に伺う
4-3.忌中の期間に連絡をする
家族葬と言われたらご遺族のご意向を確認し尊重する(まとめ)
一般的に、家族葬は故人様のご遺族やご親族だけで執り行う、小さな葬儀のことを指します。しかし、家族葬の場合であっても、ご遺族やご親族以外の近しい人を招くケースもあり、一概に身内だけで執り行う葬儀であるともいえません。
今回は、家族葬と言われたらどうするべきか、参列するべきかの判断基準3つをご解説します。
家族葬に参列するときのマナーや、参列できないときの適切な対応についても解説するので、お役立てください。
1.家族葬の特徴
家族葬の特徴は、ご遺族やご親族など身内を中心に執り行う、小さな葬儀であることです。家族葬が選ばれる理由は様々ですが、小規模で費用を抑えて執り行うことができる特徴もあります。家族葬の特徴を詳しくご解説します。
1-1.ご遺族やご親族だけで執り行われる
基本的に、家族葬はご遺族やご親族だけで執り行われます。一般葬と比べて小さな規模で執り行われることが多いため、落ち着いた環境でゆっくりと、故人様とお別れの時間を過ごすことができます。
ただ、家族葬に明確な定義はありません。
同居しているご家族数名だけで執り行うこともあれば、故人様と関係性の深い身内以外の方にも、参列のお声かけをすることがあります。
1-2.小規模で費用を抑えて執り行われる
家族葬に明確な定義はありませんが、一般的には50名以下の小規模な葬儀を指します。一般の参列者を招かない、招くとしても少人数を想定するため、一般葬と比べると費用を抑えられる利点があります。
また、ご遺族やご親族だけで執り行う場合、故人様との思い出を振り返るような、形式に捉われない葬儀を実現しやすい点も特徴です。
1-3.ご遺族が香典を辞退されることがある
家族葬は小規模な葬儀であることから、ご遺族が参列者からの香典を辞退されることがあります。ご遺族が香典を辞退される場合は、無理にお渡しするようなことはせず、ご意向を尊重するようにしましょう。弔電や供花を送るなど、香典以外の方法で弔意を伝える方法もあります。
2.家族葬と言われたら参列するべきかの判断基準3つ
家族葬と言われたら、まず気になるのが「参列してもよいのか」ではないでしょうか。家族葬は故人様のご遺族やご親族だけで執り行われる場合と、そうでない場合があります。
家族葬と言われたときに参列するべきかの判断基準3つをご解説します。
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2-1.二親等以内の血族に該当するか
一般的に、家族葬は二親等以内の血族に該当する方たちで、執り行うケースが多く見受けられます。故人様の父母、祖父母、子、孫、兄弟姉妹が二親等以内の血族に該当します。
家族葬の案内が届いた際、ご自分が二親等以内の血族に該当するのであれば、参列者の対象となる可能性が高いです。ただし、家族葬を執り行うご遺族や喪主の方のご意向によっては、同居しているご家族のみに限定されることもあります。
ご自分が二親等以内の血族に該当する場合であっても、可能であればご遺族に直接、参列可否の確認をするようにしましょう。
2-2.直接の訃報が届いているか
ご自分に直接の訃報が届いているかも、家族葬に参列するべきかの判断要素になります。訃報を人づてに聞き、ご自分に直接届いていない場合は、ご遺族が敢えて葬儀のお知らせをしていない可能性があります。
ご自分に直接の訃報が届いていない場合は、ご遺族の意向を汲み取り、無理に詮索したり葬儀について尋ねたりしないようにしましょう。
2-3.訃報に葬儀情報の掲載があるか
ご自分に直接訃報が届いた場合でも、文面に葬儀情報の記載がないのであれば、家族葬への参列は控えたほうがいいかもしれません。
ご遺族は故人様が逝去された事実だけを伝えるために訃報を送ったのであり、葬儀への参列を望んでいるわけではない可能性があるからです。
訃報に葬儀の日程や斎場の情報などが掲載されていない場合は、参列辞退を望まれていると考え、参列は控えるようにしましょう。
3.家族葬に参列するときのマナー
家族葬に参列するときは、特性を理解しマナーを守ることが大切です。
基本的なマナーは一般葬と同じですが、家族葬であるからこそご遺族の意向を確認し、尊重する必要があります。家族葬に参列するときのマナーをご解説します。
3-1.服装や香典の金額などのマナーは一般葬と同じ
家族葬の服装や香典の金額などのマナーは一般葬と同じで、喪服を着用し適切な金額の香典を持参します。家族葬が小規模であっても立ち振る舞いには気を配り、ご遺族やご親族の方に失礼のないように気をつけましょう。
家族葬では受付を設けていないケースがあるため、その際は喪主の方にご挨拶をし、お悔やみの言葉を伝えるようにしましょう。
3-2.ご遺族が参列や香典を辞退していないか確認しご意向を尊重する
家族葬に参列するときは、ご遺族が本当に参列を望まれているのか、香典を辞退されていないか確認し、ご意向を尊重することが大切です。
ご遺族が望まれていないのに参列したり、香典をお渡ししたりすると、却ってご遺族の負担を増やしてしまう可能性があります。
ご遺族が家族葬を執り行う理由は様々で、計り知れないご事情があることもあります。家族が終了して落ち着いてから、後日弔意を伝えたり弔問したりすることを検討しましょう。
4.家族葬に参列できないときの適切な対応
ご遺族から家族葬の参列辞退をお願いされた、あるいは事情があって参列できない場合は、別の方法で弔意を示すことができます。家族葬に参列できないときの適切な対応をご解説します。
4-1.弔電・供花・香典などを送る
家族葬に参列することができなくても、弔電・供花・香典などを送ることはできます。ご遺族が弔電・供花・香典などを辞退されていない場合に限りますが、ご負担になりそうでなければ、参列以外の形で弔意を伝えましょう。
可能であれば、参列の代わりに弔電・供花・香典などを送ってもいいか、ご遺族に確認することを推奨いたします。
4-2.後日ご自宅に弔問に伺う
家族葬に参列できない場合、後日ご自宅に弔問に伺い弔意を伝える方法もあります。弔問に伺う際は必ず事前にご遺族に連絡し、日程を確保していただくようにします。弔問のタイミングは、家族葬が終了してから数日後〜49日以内に伺うのが一般的です。
ご遺族のご都合を第一に、弔問する際は長居をしないよう気を配りましょう。
4-3.忌中の期間に連絡をする
家族葬に参列できず、ご遺族が弔問も辞退されるような場合は、忌中の期間に連絡をしお悔やみを伝えるようにします。連絡の方法はお電話や手紙、メールなど、どの手段でも構いません。ただし、お電話はご遺族のご都合が悪かったり、悲しいお気持ちの中、無理に対応させてしまったりする可能性があります。
ご遺族との関係性にもよりますが、手紙やメールであればご遺族のご都合を問わず、落ち着いて文面を考えお悔やみを伝えられるため、判断に悩まれたときは手紙やメールもご検討ください。
家族葬と言われたらご遺族のご意向を確認し尊重する(まとめ)
家族葬と言われたときに最も大切なのは、ご遺族のご意向を尊重することです。故人様との関係性が深い場合、どうにか参列して弔意を伝えたいと考える方は少なくないかと思います。
しかし、ご遺族が家族葬を選ばれる理由は様々で、人には言えないご事情があるかもしれません。
故人様が生前に家族葬を、強く望まれていた可能性もあります。訃報で家族葬のお知らせを受けてご遺族やご親族のみで執り行うと明記されていた場合、葬儀の詳細情報などが掲載されていない場合は、ご遺族が参列辞退を望まれていると考えてよいでしょう。
家族葬に参列できない場合は、弔電・供花・香典などを送り弔意を伝える方法があります。後日、忌中に弔問したり連絡したり、ご遺族の負担とならないような形でお悔やみを伝えることもできます。
ご遺族のご意向を汲み取り尊重し、家族葬であることの意味合いに配慮することが大切です。