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公開日 │ 2024年11月30日

更新日 │ 2024年12月09日

葬儀の香典袋の書き方は?葬儀の香典に関するマナーも徹底紹介

葬儀の香典袋には、書き方の作法があります。葬儀の香典袋は外袋と中袋があるのが一般的で、それぞれ書くべき項目が異なります。

葬儀で香典をお渡しするときは、香典袋の書き方のマナーを守り、失礼のないように気を配りましょう。

今回は、葬儀の香典袋の書き方を解説します。香典袋の中袋がない場合の書き方や、お金を入れるときのマナーも解説するため、ご参考にしてください。

1.葬儀の香典袋の基本的な書き方

葬儀の香典袋の基本的な書き方は、外袋と中袋で分けて考えます。外袋は表面の上段と下段に、中袋は表面と裏面に、それぞれ必要な項目を記入します。葬儀の香典袋の基本的な書き方を解説します。

1-1.外袋上段

葬儀の香典袋の外袋上段には、「表書き」を書きます。表書きとは、「御仏前」や「御香奠(香典)」など、名目のことです。仏教葬儀の場合は「御仏前」と書くのが一般的で、キリスト教では「お花料」、神道では「御玉串料」などと書きます。

1-2.外袋下段

葬儀の香典袋の外袋下段には、自分の名前をフルネームで書きます。

夫婦連名で2名で出す場合は、夫の名前の左側に、名字を省略した妻の名前を書きます。会社の同僚一同からなど、4名以上で出す場合は「◯◯部一同」と書くか、代表者の名前を書きましょう。

1-3.中袋表面

葬儀の香典袋の中袋表面には、香典の金額を書きます。香典の金額の数字は、以下のような旧漢数字を使います。

  • 3,000円…金参仟圓
  • 5,000円…金伍仟圓
  • 7,000円…金七仟圓
  • 10,000円…金壱萬圓
  • 30,000円…金参萬圓
  • 50,000円…金伍萬圓
  • 100,000円…金拾萬圓

中央に縦書きで書くようにしましょう。

1-4.中袋裏面

葬儀の香典袋の中袋裏面には、自分の名前と郵便番号と住所を書きます。裏面の左下側に書きましょう。

2.葬儀の香典袋の中袋がない場合

香典袋の種類によっては、外袋だけで中袋がない場合があります。香典袋の中袋がない場合は、表面に表書き、裏面に名前と住所、香典の金額を書きましょう。

表書きや香典の金額の書き方は、中袋がある場合と同じです。

3.葬儀の香典袋を書くときのマナー

葬儀の香典袋を書くときのマナーは、薄墨の筆ペンで書くことです。

筆ペンがない場合はサインペンで代用し、プリントされた香典袋や弔事用スタンプは使わず、手書きで書くようにしましょう。葬儀の香典袋を書くときのマナーを詳しく解説します。

3-1.薄墨の筆ペンで書く

葬儀の香典袋は、黒色ではなく薄墨の筆ペンで書くのがマナーです。薄墨には「悲しみの涙で墨が薄くなった」という意味があり、故人様を偲ぶ気持ちを込められるからです。

3-2.筆ペンがない場合はサインペンで代用する

薄墨の筆ペンがない場合は、サインペンで代用しても構いません。黒色のサインペンを使用しても構いませんが、鉛筆やボールペンなどで書くのはマナー違反となるため気をつけましょう。

3-3.プリントされた香典袋や弔事用スタンプは使わず手書きで書く

葬儀の香典袋によっては、表書きがプリントされたものがあります。

弔事用のスタンプも販売されており、使うのがマナー違反とは言い切れませんが、ご遺族によっては失礼だと感じられる方もいます。香典袋はなるべく手書きで、心を込めて丁寧に書くようにしましょう。

4.葬儀の香典袋にお金を入れるときのマナー

葬儀の香典袋にお金を入れるときのマナーは、香典の金額は奇数にし、お札の向きに気を配ることです。香典袋は正しく折り、袱紗の色や包む向きにも気を配り、香典をお渡しするときはお悔やみの言葉を述べるようにしましょう。葬儀の香典袋にお金を入れるときのマナーを詳しく解説します。

4-1.香典の金額は奇数にする

香典の金額は、偶数ではなく奇数にするのがマナーです。偶数は割り切れる数字であるため、「縁が切れる」ということを連想させ、 縁起が良くないといわれているからです。

4-2.お金の入れ方はお札の向きに気を配る

香典袋にお金を入れるとき、お札の向きは袋の表面に対して、お札が裏面になるよう入れるのがマナーです。理由は、お札の肖像画を裏面になるよう入れることで、「悲しみにくれて顔を伏せている」という、悲しい気持ちを表現できるからです。

お札の上下に関しては、宗派や地域によって風習が異なる場合があるため、一概にはいえません。お札の向きは、すべて揃えて入れるようにしましょう。

4-3.香典袋は正しく折る

香典袋の外袋は種類によっては封筒ではなく、1枚の和紙を折り込むタイプのものがあります。1枚の和紙を折り込むタイプの香典袋の場合は、まず右、左と折り込み、下、上と抑えるように折りましょう。最後の折り込み口を、上から下へ被さるように折るのが正しい折り方です。

4-4.袱紗(ふくさ)の色や包む向きに気を配る

袱紗には、結婚式などの慶事用と葬儀などの弔事用があります。

慶事用は暖色系の色、弔事用は寒色系の色で、リバーシブルになっていて両方に使えるものもあります。袱紗の包み方は、以下のとおりです。

  1. 袱紗をひし形になるように広げる
  2. 中央に表向きにした香典袋を置く
  3. 右側から折る
  4. 下側を折り、上側をたたむ
  5. 左側を折り、端を裏側に回す

袱紗の種類によっては、包まずに挟むだけのタイプのものもあります。香典袋はなるべく袱紗に入れるか、用意できなければハンカチなどに包んで、持参するようにしましょう。

4-5.香典をお渡しするときはお悔やみの言葉を述べる

香典をお渡しするときは、「この度はご愁傷様です。」や「突然のことで、お悔やみ申し上げます。」といったお悔やみの言葉を述べるのがマナーです。必ず両手を添えてゆっくりと、落ち着いた所作を心がけましょう。

香典袋の書き方は外袋と中袋で分けて考えましょう(まとめ)

香典袋には、外袋と中袋があるのが一般的です。

外袋の上段には「御仏前」などの表書きを、下段には自分の名前をフルネームで書きます。中袋の表面中央には旧漢数字で香典の金額を書き、裏面左下側には自分の名前と郵便番号と住所を書きます。

香典袋によっては中袋がない場合もあるため、その場合は表面に表書き、裏面に名前と住所、香典の金額を書きましょう。香典袋の書き方には一般的なマナーがありますが、宗派や地域によっては異なる可能性があります。

宗派や地域のマナーをできる限り確認し、不明点がある場合は葬儀社に相談するなどして、ご遺族に失礼のないよう気を配りましょう。