通夜
公開日 │ 2024年12月31日
更新日 │ 2025年01月09日
お通夜での挨拶の仕方を立場別に徹底解説【例文や注意点】
もくじ
今回は、お通夜での挨拶の仕方を立場別に解説します。お通夜で挨拶をするときの注意点も解説するので、ご参考にしてください。
1.お通夜での挨拶の仕方【喪主・ご遺族】
ご自身が喪主や遺族の立場である場合、お通夜に参列いただいた親戚や弔問客に個別に挨拶する際は、「○○さんにお越しいただき、故人も感謝していると思います。ありがとうございます」などといった挨拶をします。
雨など悪天候の場合は、「本日は足元のお悪い中お越しいただき、ありがとうございます」などと挨拶しましょう。また、喪主や遺族は、受付係として手伝っていただく方々や読経を上げていただく僧侶にも、ご挨拶いただく事となります。
1-1.受付係方への挨拶
喪主や遺族が受付を担当する方々に挨拶する場合、「お忙しい中、お手伝いいただきまして、有り難うございます。お手数お掛けしますが、何卒よろしくお願いいたします」などといった挨拶をします。
1-2.僧侶への挨拶
喪主や遺族は、お通夜の前と後に僧侶の控室に挨拶に伺います。
「本日は、ご足労いただきましてありがとうございます。 今日明日と宜しくお願いいたします」と感謝の意を述べ、僧侶にお布施をお渡しします。
1-3.通夜振る舞いの会場での挨拶
喪主や遺族は、通夜振る舞いの会場にて、会食されている弔問客の席を回りながら、お礼の挨拶をします。
「ご弔問いただきありがとうございました。供養になりますので、故人を偲んでゆっくりしていってください」など、感謝の言葉をお伝えしながら挨拶回りをします。通夜振る舞い(締めの挨拶)が必要な場合は、次のような挨拶となります。
「皆様、お忙しい中お集まりいただきありがとうございました。名残り惜しくはございますが、この辺でお開きとさせていただきます。なお、明日は○○時より葬儀・告別式を執り行わせていただきます。本日は、故人の供養に遅くまでお付き合いいただき、ありがとうございました」
お通夜に参列していただいたことへの感謝を述べ、改めて翌日の葬儀・告別式の案内もお伝えしましょう。
2.お通夜での挨拶の仕方【参列者】
ご自身が参列者としてお通夜に参列する場合、まず受付で挨拶をすることになります。お通夜の最中や終わった後などに声をかけられそうなタイミングがあれば、直接挨拶をするようにしましょう。参列者の立場でのお通夜での挨拶の仕方を解説します。
2-1.受付
お通夜の受付で参列者は、「ご愁傷様でございます」などと挨拶をします。受付での挨拶は簡潔に、一言で済ませるようにしましょう。
2-2.ご遺族に対して
お通夜で喪主や遺族に直接挨拶をする場合は、「この度は、ご愁傷様でございます。心よりお悔やみ申し上げます」などと挨拶をします。
お通夜でご遺族は、多くの参列者に対応しなくてはなりません。挨拶は短く簡潔に哀悼の意をお伝えすることが大切です。
3.お通夜で挨拶をするときの注意点
お通夜で挨拶をするときの注意点は、お悔みの言葉は宗派に配慮することです。
忌み言葉や重ね言葉を使わないこと、ご遺族に故人様の死因を尋ねたり不適切な励ましの言葉を使ったりしないこともマナーとして大切です。お通夜で挨拶をするときの注意点を解説します。
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3-1.お悔みの言葉は宗派に配慮する
一般的なお悔やみの言葉には、「ご愁傷さまです」や「お悔やみ申し上げます」などがあります。「ご冥福をお祈りします」もよく用いられる言葉ですが、「冥福」は 仏教用語であるため、神道やキリスト教の葬式には相応しくありません。
仏教であっても、浄土真宗では「冥福」という言葉は適さないなど、宗派によって適切な言葉とそうでない言葉があります。お悔やみの言葉は、できる限り宗派に配慮するようにしましょう。
3-2.忌み言葉や重ね言葉を使わない
忌み言葉や重ね言葉とは、「続く」や「再び」、「たびたび」や「またまた」など、など不幸が続いたり重なったりするのを連想させる言葉のことです。
「死ぬ」や「苦しい」など、死や苦しみを直接表現する言葉も使わないようにしましょう。
3-3.ご遺族に故人様の死因を尋ねたり不適切な励ましの言葉を使ったりしない
お通夜や葬儀の場でご遺族に故人様の死因を尋ねることは、失礼にあたります。ご遺族の心情を考慮して、詳しい死因や事情などを聞くのは控えるようにしましょう。「気を落とさないように」や「頑張ってください」などの励ましの言葉も、ご遺族の負担となる可能性があるため控えるのがマナーです。
お通夜での挨拶は宗派に配慮し弔事に相応しい言葉遣いをしましょう(まとめ)
お通夜で挨拶をするときは、喪主・ご遺族であっても参列者であっても、短く簡潔にまとめて相手に配慮することが大切です。忌み言葉や重ね言葉を使わないなど、基本的な弔事のマナーを守ることも重要になります。
挨拶を考えるときは例文を参考にし、言葉の使い方や表現に気をつけましょう。お通夜での挨拶は、宗派にも配慮しなくてはなりません。宗派はできる限り事前に把握し、ご遺族に失礼のないような挨拶を心がけ、故人様への弔意を示しましょう。