準備
公開日 │ 2024年10月03日
更新日 │ 2024年10月31日
葬儀の準備でするべきこと7つと注意点をわかりやすく徹底解説
もくじ
ご遺族として葬儀を執り行う際、多くの方が直面するのが葬儀の準備についてです。葬儀の準備には、手順があります。
落ち着いて一つ一つ手順に沿って準備を進めていけば、突然の事態であっても、トラブルなく対処できます。今回は、葬儀の準備でするべきこと7つをご紹介します。
葬儀の準備をする際の注意点も解説するので、ご参考にしてください。
1.葬儀の準備でするべきこと7つ
葬儀の準備でするべきことには、葬儀社との契約や喪主の決定、訃報の連絡などがあります。葬儀社との契約締結後には、遺影や喪服の用意など、葬儀当日に必要なものまで細かく準備しなくてはなりません。葬儀の準備でするべきこと7つを詳しくご紹介します。
1-1.葬儀を依頼する葬儀会社を決める
葬儀の準備を進めるためには、契約をする葬儀会社を決める必要があります。お近くの葬儀会社を調べて、費用やプラン内容などを確認しましょう。
葬儀会社を決める際のポイントは、「費用の明朗性」と「スタッフの対応」です。
詳しい葬儀の打合わせはのちほど行うとして、 葬儀社選びで失敗しないためには、料金やプラン内容が明確でわかりやすいか、信頼できそうか判断することが大切です。また、スタッフの対応も葬儀社を選ぶ際の重要なポイントとなります。
大切な故人様のご逝去後は、誰もが混乱している状態であり、冷静に判断をするのが難しくなります。そのような状況の中、親身になって相談に乗ってくれる、適切な提案をしてくれるスタッフであれば、信頼できる葬儀会社と判断できます。
関連記事
1-2.喪主を決める
喪主とは、ご遺族を代表して葬儀を取り仕切る人のことです。葬儀での挨拶や進行、参列者への対応など、責任をもって担う役割があります。
一般的に、喪主は故人様の配偶者や子どもなど、血縁関係の中で近しい方が務めます。遺言書などで喪主に関して故人様のご希望があった場合は、指定された人が務めることもあります。
喪主を務める人に関しての決まりはないため、故人様にご親族がいない場合などは、親しいご友人や知人の方が務めても問題はございません。喪主は責任のある役割であるため、ご遺族やご親族でよく話し合い、決定するようにしましょう。
1-3.葬儀会社と打ち合わせを行い契約をする
葬儀会社が決まったら、担当者と葬儀の詳細な打ち合わせを行います。葬儀の日程、依頼範囲、予算、規模感、宗教や宗派、オプションなどについて、綿密に決定していきましょう。
1-4.ご親族や知人に訃報の連絡をする
葬儀会社が決まり契約が済んだら、ご親族や知人に故人様の訃報の連絡をします。訃報の連絡は迅速かつ確実に伝える必要があるため、電話で行うのが一般的です。
訃報の連絡では、故人様のお名前、亡くなった日、享年などをお伝えします。葬儀の日程が確定している場合は、葬儀の日程や斎場に関しても、併せて伝えるようにしましょう。
1-5.僧侶と打ち合わせを行う
葬儀では、僧侶に読経をしてもらうのが一般的です。日頃からお付き合いのある菩薩寺がある場合はそちらへ直接ご連絡、ない場合は葬儀社に依頼をして手配してもらいましょう。
僧侶との打ち合わせでは、葬儀の日程やお通夜・告別式の内容などを伝えます。戒名を授かる場合は、葬儀までに間に合うよう、依頼をしましょう。
戒名は授かる位によって、僧侶にお渡しするお布施の金額が変動します。
戒名料に関してご予算やご要望がある場合は、打ち合わせの際にお伝えし、トラブルに発展しないように気をつけましょう。
1-6.喪服などの用意をする
葬儀会社や僧侶との打ち合わせが済んだら、葬儀当日に必要なものの準備をします。喪服や数珠、斎場や火葬場のスタッフにお渡しする「心づけ」など、必要に応じて用意しましょう。
葬儀の参列マナーに関しては、地域や宗教などによって異なるケースがあります。不安がある場合は、ご一緒に参列するご親族やご友人、あるいは葬儀社などに相談をするようにしましょう。
2.葬儀の準備をする際の注意点
葬儀は、故人様の意思を尊重して準備を進めることが大切です。葬儀社との打ち合わせは綿密に、なるべく事前相談を行う、などの注意点もあります。葬儀の準備をする際の注意点を詳しくご解説します。
2-1.故人様の意思を尊重する
葬儀の準備を進める際は、葬儀の形式や規模、喪主、遺影に関してなど、故人様の意思を尊重することが大切です。故人様が生前おっしゃっていたご希望や、遺言書やエンディングノートに記されていたご指定など、なるべくご意向に従うようにしましょう。
ただし、現実的に難しそうな場合や、親族間のトラブルに発展しそうな場合は、ご遺族のご意向によって葬儀の内容などを決定しても構いません。残されたご遺族のみなさまが平穏に問題なく、葬儀を執り行えるよう手配することも重要です。
2-2.葬儀社との打ち合わせで不明点は必ず質問をする
葬儀は故人様を供養しお見送りする、大切な儀式です。どのような形式でも費用は発生いたしますし、トラブルがあった場合にやり直すことはできません。
悲しみと慌ただしさの中で行う葬儀社との打ち合わせは、困難を極めることもあるでしょう。
しかし、故人様を安心して見送るためには、葬儀社との打ち合わせを綿密に行う必要があります。 葬儀社との打ち合わせで不明点や疑問点が生じた場合は、必ず質問し確認するようにしましょう。
特に、「後日請求された金額が、見積もりと違う」などといった金銭トラブルには要注意です。費用は明朗会計であるか、追加請求などの可能性はないか、不安な点は細かく全て確認することが大切です。
2-3.なるべく葬儀社には事前相談を行う
葬儀社では、葬儀の事前相談や生前契約をすることができます。葬儀の事前相談や生前契約とは、生前に故人様ご自身やご家族が、葬儀の相談や契約を済ませておくことです。
終活の一環として高齢者の方やご家族が取り組むケースが多く、万が一のことがあった際にご遺族の負担を軽減できると、注目を集めています。生前に葬儀の相談や契約をするだなんて、不謹慎だと思われる方もいるかもしれません。
しかし、葬儀の事前相談や契約は、故人様ご本人のご希望やご意向に沿うために大切な取り組みです。
生前に葬儀の相談や契約を済ませておくことができれば、万が一のことがあった際の手続きが円滑に進みやすく、準備の負担が軽減されます。
ご自身やご家族の葬儀に関して不安がある場合は、早い段階で葬儀社に相談することから始められることをご提案させていただきます。
関連記事
葬儀の準備は手順に沿って一つ一つ進めていくことが大切(まとめ)
葬儀の準備で大切なのは、葬儀の内容を決定し葬儀社と打ち合わせや契約を行うことです。葬儀社への依頼が完了すれば、契約に必要な印鑑、葬儀で使用する遺影のデータ、葬儀当日の持ち物などを除いて、葬儀に必要なものの手配を一任することができます。
葬儀社を選ぶ際は、費用の明朗性やスタッフの対応などで判断することが大切です。故人様を供養し見送る大切な儀式を後悔やトラブルなく執り行えるよう、信頼できるか慎重に検討しましょう。
葬儀の準備を進めて執り行う際は、故人様の意思を尊重しながらも、ご遺族が負担なく安心して当日に臨めるよう、みなさまのご意向も大切にされてくださいね。