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葬儀・お葬式の基礎知識

お葬式におけるお布施の相場はある?渡し方やマナーも解説

費用

公開日 │ 2021年10月08日

更新日 │ 2022年06月16日

お葬式におけるお布施の相場はある?渡し方やマナーも解説

お葬式におけるお布施の相場はある?渡し方やマナーも解説
仏式のお葬式では寺院へお布施を渡す必要がありますが、具体的な金額相場はあまり知られていません。そうすると「一体いくら準備しておけばいいのか分からない…」と悩んでしまう方も多くいらっしゃるでしょう。

お布施は、お葬式や法要でお勤めをいただく寺院への感謝の気持ちを込めてお渡しをするものです。とはいえ、ただ金額が大きければいいというものでもありません。寺院との良好な関係を維持するためにも、適切な金額でお渡しをする必要があります。

またお布施の他にも「御車代」や「御膳料」など、状況に応じて準備が必要なお金もあるため、しっかりと理解しておくようにしましょう。今回ご紹介する内容をもとに、お布施について事前に知っておくことで安心して準備を進めることができます。

1.お布施の相場とは

1-1.お布施金額の全国相場は47万円

「 第11回葬儀についてのアンケート調査」によると、葬儀の際に寺院へ渡す費用(お布施)の全国平均は約47万円という結果が報告されています。(出典:日本消費者協会調べ)

お葬式の全体費用の平均金額が119万円となっているため、お布施の金額は約4分の1もの大きな割合を占めていることが分かります。

1-2.菩提寺の場合は明確な決まりはない

代々、家の先祖のお墓を管理している菩提寺がある場合、お布施の金額は一定ではありません。実は菩提寺に渡すお布施の金額については明確な決まりはなく、お寺によって数十万〜数百万とかなり大きな差があるとされています。

金額が決まってないとすると、一体いくらのお布施を用意すればよいのか戸惑ってしまう方も多くいらっしゃるでしょう。ですが、そういった場合には寺院の住職へ「どれくらいお包みすればよろしいでしょうか」といった聞き方で直接伺ってしまっても失礼にはあたりません。あるいは、同じ檀家さんとしてお付き合いのある方がいらっしゃれば、目安の金額を聞くこともできるでしょう。

このように菩提寺がある場合には自身の判断でお布施の金額を決めてしまうのではなく、正直に聞いてしまったほうが安心して準備を進めることができます。

1-3.紹介の寺院の場合は金額が決まっている

菩提寺の付き合いがなく、葬儀社から紹介された寺院にお勤めをいただく場合には、お布施の金額はあらかじめ決まっていることがほとんどです。なお紹介寺院の場合、火葬式、一日葬、一般葬(家族葬も含む)のそれぞれの形式で金額設定が異なります。その目安相場としては、以下の金額となっています。

葬儀形式 お布施金額の相場例
火葬式 30,000〜100,000円
一日葬 100,000〜300,000円
家族葬・一般葬 250,000円〜

他にも、戒名の位(信士、居士、大姉、院号)に関しての希望がある場合には、その分のプラスの金額を包んで渡すようにします。特に1番高い位である「〇〇院〇〇居士(大姉)」ともなると、500,000円以上といったお布施が必要になってくることもあります。

1-4. お布施袋はどこで手に入る?

お布施袋は香典袋とは違い、基本的には水引の付いていない白地の封筒で用意をします。表書きに「お布施」と表記があるものを、仏具店やコンビニなどで手に入れることができますので、その中に現金を包んでお渡しをします。

また、葬儀社によってはそうした袋一式を用意してくれるところもありますので、事前にスタッフへ確認をしておくとよいでしょう。

2.お布施以外に包む料金

お布施として包む金額とは別に、お気持ちとして別途用意したほうがよいとされるのが「御車代」と「御膳料」です。入れる袋も別で用意する必要がありますので、それぞれの相場金額についても詳しく見ていきましょう。

2-1.御車代

御車代はお寺から葬儀場まで足を運んでくれたことに対してのお礼としてお渡しをするものになります。目安としては5,000〜10,000円程度でよいとされていますが、移動距離が長い場合などは少し多めにお包みするようにします。ただし、専用のハイヤーなどを手配する場合は基本的に用意する必要はありません。

2-2.御膳料

御膳料は通夜振る舞いの席や精進落としの会食の席において、住職が同席しない場合にお渡しが必要になるものです。こちらも目安としては5,000〜10,000円程度でよいとされています。逆に食事の席へ一緒に付く場合には渡す必要がないため、状況に応じてお渡しするかどうかの判断をするようにしましょう。

3.お布施を渡すタイミング

3-1.最初の挨拶時、もしくはお勤めが終わった後に渡す

開式のおよそ1時間〜30分前になると住職が式場にお越しになるため、到着後に一度控室に案内してご挨拶をする時間があります。そういった開式前のタイミングか、もしくはお勤めが終わって部屋に入られた後のタイミングで直接お渡しをすれば問題ありません。

3-2.渡す際にはどのように声を掛ければよい?

お布施を渡す際には必ずお礼の言葉を添えるようにするのがマナーとされています。一例としては、「御布施でございます。どうぞお納めください。この葬儀が良い供養となるように、何卒よろしくお願いいたします。」といった言葉とともにお渡しをしましょう。

4.お布施に関するマナー

お布施はお香典と同様に、袱紗(ふくさ)に包んで持参することが望ましいです。ただし金額が多い場合などは、サイズが合わないこともありますので、その際は大きめの布や風呂敷に包むなどして持参すれば問題ありません。

金額に関しては必ずしも記入が必要というわけではありませんが、もし記入をされる場合には旧字体の漢数字(壱、参、伍)で表記をします。また記入する文字に関しては、お香典とは違い、薄墨ではなくはっきりと分かるような黒い墨で書くようにして問題ありません。

5.法事・法要のお布施はどれくらいが相場?

5-1.四十九日法要

四十九日法要は、納骨の法要と合わせておこなわれることも多く、特に重要な法事とされています。そのため、お寺によって多少の差はあるものの、お布施の金額としては30,000〜50,000円が相場とされています。

5-2.新盆

故人が亡くなってから初めて迎えるお盆を「新盆」や「初盆」として、通常のお盆供養よりも念入りに供養がおこなわれます。新盆用の提灯やお供物を用意した上で住職を自宅に招き、お勤めをいただくようにします。その際もお布施の用意が必要となりますが、こちらも30,000〜50,000円が相場となっています。また、自宅まで車でお越しになる場合などは別途御車代をお包みする必要があります。

5-3.一周忌

一周忌は故人が逝去されてから1年後の命日近くでおこなわれる法事です。四十九日法要や新盆と同様に、30,000〜50,000円程度のお布施をお渡しするようにしましょう。

5-4.三回忌以降

一周忌を終えた後は、三回忌・七回忌・十三回忌・十七回忌・二十三回忌・二十七回忌・三十三回忌と年忌法要が続いていきます。これらの法要に関しては、お布施の金額水準も少し低くなる傾向にあり、10,000〜30,000円が相場となっています。また毎年のお盆供養をおこなう際も、概ね同等の金額でお渡しすることが多いです。

お葬式におけるお布施の相場はある?渡し方やマナーも解説(まとめ)

菩提寺の場合、お布施は明確に決まった金額が提示されているわけではないので、戸惑う方も多くいらっしゃいます。そうした場合は直接住職へお布施の金額を聞いてしまっても失礼にはあたりません。むしろ双方で事前にしっかりと確認をしておくことで、金銭的なトラブルが起こることを避けられます。

一方で、紹介寺院へ依頼される場合には金額があらかじめ決まっており、そうした準備の手間を省くことができるため安心です。

とはいえ、お勤めをいただくことに対してのマナーやお布施を渡すタイミングなどはしっかりと心得ておく必要があるため、この機会にしっかりと理解しておき、万全の準備をして迎え入れられるような体制を整えるようにしましょう。