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葬儀・お葬式の基礎知識

お葬式に必要なお金(香典)はいくら持参するべき?

費用

公開日 │ 2021年10月08日

更新日 │ 2022年03月22日

お葬式に必要なお金(香典)はいくら持参するべき?

お葬式に必要なお金(香典)はいくら持参するべき?
お葬式に参列する際、真っ先に用意が必要なお金はお香典です。お香典は金銭が絡む部分でもあるため、親類や知人の訃報に接した際には、遺族へ対して失礼のない対応を心得ておくようにしましょう。

とはいえ、「実際いくらの金額を用意すればよいのか」「用意する際にはどういった点に気をつけたほうがよいのか」など、なかなか人には聞きにくいマナーも多数あります。また、葬儀の形式によっては、お香典の受け取りを辞退されている場合もあり、そうした際には基本的に準備する必要がありません。

このようにお香典に関する部分だけでも、注意すべきポイントや知っておくべきマナーがたくさん存在しているため、それぞれ詳細に解説をさせていただきます。

1.お香典とは

お香典とは、お線香や花の代わりに故人へ供える金品(お金)のことをさします。「香」の字は、文字通り香りやお線香を意味し、「典」の字は「奠」とも表記されて、お供えするという意味があります。

また、お葬式はどうしても出費がかさんでしまうため、お香典を渡すことが、費用面で「相互扶助」になるという考え方から根付いている風習でもあります。お香典のお金はそのままの状態で持参するのではなく、不祝儀袋と呼ばれる専用の香典袋にいれた状態でお渡しをします。

2.お香典の相場金額

お香典に包むお金は一体いくらくらいが適切なのか、迷われた経験をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。そのため、お香典の相場金額をある程度理解しておくことで、直前になってバタバタと準備に追われなくても済むでしょう。一方で、お香典の相場金額は、一定の金額で決まっているというものではなく、実は故人との関係性によって異なってきます。

2-1.故人との関係性によって異なる相場金額

基本的には故人との関係性が近ければ近いほど、お香典の金額は多くなる傾向にあります。その一例としては、以下のように相場金額が異なってくるでしょう。

故人の子供 50,000円~100,000円
孫・故人の兄弟 30,000円~50,000円
親戚(甥・姪・いとこなど) 10,000円~50,000円
友人・知人 5,000円〜10,000円
会社関係・近所など 3,000円〜5,000円

このように、親戚以上の関係であれば概ね10,000円以上の金額となり、他、友人や会社関係の場合は3,000円〜10,000円程度の範囲内で持参されることが多いです。

3.気をつけるべきお香典のマナー

お香典はお金そのものが関わってくるため、特にマナーをしっかりと抑えておく必要があります。今回はその代表的なお香典マナーについて、3つに分けてご紹介をいたします。

3-1.なるべく新札を使わない

結婚式のような慶事ではお祝いや新しい門出の意味も込めて、ご祝儀を新札で用意することもありますが、お葬式のような弔事では避けたほうがいいマナーとされています。なぜなら、新札は「不幸を予期していた」という意味と捉えられてしまうためです。

基本的には旧札のお金を香典袋の中に入れて持参し、どうしても新札しか手元にない場合などは一度折り目をつけた状態で入れるようにしましょう。

3-2.偶数の付く金額を避ける

偶数の金額というのは割り切れる数字のため、「縁が切れる」「別れる」という意味をあらわすものとして昔から避けられてきました。そのため、20,000円や40,000円といったお金を包むことは好ましくないとされています。ただし例外として、10,000円に関しては偶数であってもお札が1枚(奇数)となるため、持参しても問題ないとされています。

3-3.袱紗(ふくさ)に包んで持参する

香典袋の状態でカバンに入れてしまうと、移動に伴って中で変な折り目やキズがついてしまうことがあります。また取り出した時の見た目もあまりスマートではないため、袱紗(ふくさ)とよばれる絹やちりめんでできた四角い布で包んだ状態で持参するほうが好ましいとされています。

4.お葬式の形式によって異なる場合も

4-1.火葬式の場合

火葬式では式場ではなく火葬場に直接集合するため、受付をする場所は原則ありません。また、近しい方だけでのお葬式となるため、お香典の準備が不要とされる場合もあるでしょう。もしお香典の用意をしている場合には、喪主の方へ直接渡すようにします。

4-2.家族葬の場合

家族葬では遺族の考えによって、参列者からのお香典受け取りを辞退されている場合があります。その場合は受付も設けられていないことも多いため、たとえ用意をしていたとしても遺族へ無理に直接お香典を渡すようなことは避けましょう。

4-3.一日葬の場合

一日葬ではあくまで通夜がないお葬式という形式のため、告別式の際に通常通りお香典を持参してしまって問題ありません。ただし、家族葬に近しい規模でおこなわれている場合もあるため、その際は家族葬と同様に「香典辞退」としている可能性もあります。

お葬式に必要なお金(香典)はいくら持参するべき?(まとめ)

お香典は、本来お線香や花の代わりに故人へ供えるお金のことをさしますが、一方で不幸があった時にお互いに助け合いをする「相互扶助」という考え方から成り立っている風習でもあります。

気になるお香典の相場金額に関しては、「家族」「親戚」「友人・知人」「会社関係・近所」など、故人との関係性によって異なりますので、しっかりと押さえておくようにしましょう。

また、お香典マナーに関しては、「新札を使わない」「縁起の悪い数字にしない」など、それぞれに細かな意味があるものなので、事前にしっかりと理解をしておく必要があります。ただし、近年増えている家族葬では「お香典辞退」としている場合もあり、そうした状況に応じてもお香典の準備をするかどうかの判断をするようにしましょう。