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葬儀・お葬式の基礎知識

お葬式の参列マナーを解説!適切な服装や持ち物もあわせてご紹介します

マナー

公開日 │ 2021年10月08日

更新日 │ 2024年03月28日

お葬式の参列マナーを解説!適切な服装や持ち物をご紹介します

お葬式の参列マナーを解説!適切な服装や持ち物をご紹介します
お葬式のマナーはなかなか知る機会も少なく、お葬式独自のマナーも存在するため、普段生活をしている上であまり意識されることはありません。とはいえ、身近な方や親族の訃報は予期できることなく、ある日突然に訪れてしまうもの。

故人との最後のお別れをする大切なお葬式には、やはり状況に応じてきちんとしたマナーを理解した上で参列をすることが大切です。

いざという時に慌てないためにも、お通夜から火葬までの全体の流れをもとにして、それぞれの場面で気をつけたいマナーや、服装、持ち物に関するマナーに至るまで、詳しくまとめた内容になっています。

ぜひとも今回の記事を参考に、ご遺族の方も参列者の方も双方でしっかりとお葬式のマナーを心得ておきましょう。

1.お通夜から火葬までの流れ

まずはお葬式全体のスケジュールを把握するために、お通夜から火葬まで順に流れを見ていきましょう。なお開式時間に関しては、一般的に多い「通夜:18時〜」「葬儀・告別式:10時〜11時」に設定しておりますが、地域によって時間の設定が異なる場合があります。

お通夜

  1. 親族が式場に到着・受付の開始(17:00)
  2. 受付の開始(17:30)
  3. 開式(18:00~)
  4. 親族焼香・参列者焼香(18:20頃〜)
  5. 閉式(19:00)
  6. 通夜振る舞い

※お通夜は仕事終わりで参列される方もいらっしゃるため、必ずしも開式時間に間に合う必要はありません。

その場合、閉式後であってもお参りをすることができますが、遺族の負担になってしまうため、遅くとも20時頃までを目安に式場へ到着するようにしましょう。

葬儀・告別式

  1. 親族が式場に到着・受付の開始(9:00)
  2. 受付の開始(9:30)
  3. 開式(10:00~)
  4. 親族焼香・参列者焼香(10:20頃〜)
  5. お花入れ・喪主挨拶など(10:40)
  6. 閉式・出棺(11:00)
  7. 火葬場到着・ご火葬(11:30頃~)

2.お通夜で気をつけるべきマナー

2-1.親族は1時間前に集合する

親族は参列者をお迎えする立場になります。そのため、開式の1時間前には式場に到着して迎え入れの準備をするようにしましょう。基本的に式場には親族用の控室が準備されているため、荷物などはまとめておき、貴重品は手元に持ち歩くようにします。

2-2.受付をお願いされている方も同様

お香典の受け取りや集計作業を依頼されている受付の方も早めに到着し、30分前には受付ができるようにすることがマナーとなります。特に受付のお手伝いをされたことのない方は、事前にやり方などの説明があるため、他の参列者よりも早めに来るようにしましょう。

2-3.お焼香《お香を焚き供養する》

仏式の葬儀では、お焼香で故人様を供養します。焼香は香をつまみ、隣の香炉に落として焚くという手順でおこない、焚く回数や作法は各宗派によって様々です。数多くある日本の仏教宗派の中でも、代表的なのが「日本八宗」と呼ばれる、8つの宗派です。

この八宗とは、天台宗・真言宗・浄土宗・浄土真宗本願寺派・真宗大谷派・臨済宗・曹洞宗・日蓮宗のことを言います。

焼香をする際のマナーとしては、はじめに式場内にご着席されている遺族や親族に一礼をおこない、次に祭壇上の遺影に対しても一礼をします。焼香後に合掌を行い故人様のご冥福をお祈りします。

焼香合掌を終えた後は、はじめに祭壇上の遺影に一礼し、次に式場内にご着席されている遺族や親族に一礼をおこなってからその場を離れます。お焼香のご案内は、喪主様→遺族→親戚→会葬者という順番で進んでいきます。

2-4.通夜振る舞いの席にはなるべく立ち寄る

主に参列者向けのマナーとなりますが、通夜振る舞いとして用意されている食事の席には、なるべく立ち寄ることがマナーとされています。

なぜなら、食事そのものが故人への供養となり、また故人の思い出話などをすることがご遺族への慰みにもなるからです。

時間の許す限りは立ち寄るようにして、長くなりすぎないよう30分〜1時間程度で引き上げるようにしましょう。

3.告別式で気をつけるべきマナー

3-1.開式時間に遅れないようにする

告別式はお通夜と違って、式の中にお花入れや喪主の挨拶などがあり、出棺後の火葬時間も明確に決まっています。そのため、開式時間から大きく遅れてしまうと、お別れをすることが叶わなくなってしまう可能性があります。式当日は時間に余裕を持って到着するようにしましょう。

3-2.火葬場まで同行する際は事前に伝える

火葬場へ向かうマイクロバスの乗車人数や、火葬後の精進落としの個数などは直前での変更が難しいです。そのため、火葬場へ同行して最後まで故人のお見送りをしたいという方は、必ず遺族へ事前に伝えるようにしましょう。

4.服装や参列時に気をつけるべきマナー

お葬式で泣く高齢者の男女

4-1.基本的には喪服を着用する

男性は準喪服(ブラックスーツ)に白無地のワイシャツを着用し黒のネクタイが基本です。女性であれば黒を基調としたスーツかワンピースを着用し、黒色のストッキングを履くようにしましょう。ただし、お通夜に関しては「着替える間もなく慌てて駆けつけた」という意味合いもあるため、平服での参列も問題ないとされています。

4-2.華美なアクセサリー類は避ける

光って見える金色・ダイヤ付きのアクセサリーなどの着用は避けるようにしましょう。また、女性で真珠のネックレスを着用される方もいらっしゃいますが、その際は必ず1連のタイプのものを選ぶことがマナーとされています。

4-3.マスクの着用は大丈夫?

新型コロナウイルスやインフルエンザなどの感染症対策として、マスクの着用が義務付けられることが多くなっています。そのため、お葬式の場でもマスクを付けた状態での参列をしても決して失礼にはあたりません。マスクの色まで気にかける必要はありませんが、派手な柄や模様が入っているものは避けるようにしましょう。

4-4.参列時に必要な持ち物について

参列時の持ち物

お香典
お香典はお通夜か告別式に参列する際に持参しますが、両日参列される場合には通夜時に渡すのが一般的です。香典袋の表書きについて、仏式であれば「御霊前」「御仏前」、神式は「御玉串料」、キリスト教は「お花料」といった区分で分かれています。

但し、参列前には宗教や宗派が分からないことも多いため、その場合は全ての形式に対応できる「御霊前」と表記のある香典袋に入れた状態で持参するようにしましょう。金額については知人や会社関係で3,000円〜5,000円、親しい友人で5,000円〜1万円、親族間で1万円〜5万円といった具合に、家族との関係性や間柄によって目安となる金額が異なります。

また、昔ながらの風習で新札を避けるべきという考え方もありますが、最近では気にされる機会が少なくなってきています。もし気になるようであれば、一度お札に折り目を付けてから香典袋にお入れして持参するようにしましょう。

袱紗(ふくさ)

袱紗(ふくさ)
袱紗(ふくさ)お香典を持参する際にあわせて用意しておきたいのが袱紗(ふくさ)です。袱紗とはご祝儀やお香典を包むために使用される布のことで、絹やちりめんの素材が使用された四角い形状をしています。

お香典袋をカバンやポケットにそのままの状態で入れていると、移動時に折り目が付いてしまったり、傷や汚れなどが付着してしまったりする可能性があります。そのため、袱紗に包むことでお香典そのものを丁寧に扱っているという意志を示すことができるでしょう。

袱紗は100円ショップなどで販売されていることもありますが、なるべくならフォーマル服を扱う店舗や仏具店などで販売されているものを、あらかじめ購入しておくと、いざという際も安心です。

数珠(じゅず)
お数珠を携えて参列することは、哀悼の意を表す弔いの作法です。 お焼香の場面でよく親族間で数珠(じゅず)の貸し借りをされている方もいらっしゃいますが、マナーとしてはふさわしくありません。そのため、数珠についても必ず1つは事前に準備しておくことをお勧めいたします。

数珠は宗派によって様々な種類のものがあり、人間の煩悩になぞらえて玉の数が108個ある数珠が正式なものとされています。一般的な数珠である略式数珠(りゃくしきじゅず)は、宗派に関らずご使用頂けます。

略式数珠は、男性用・女性用に分かれており、片手念珠(かたてねんじゅ)とも言われております。素材も天然石や黒檀、ガラスやプラスチックなど様々なタイプがあるため、自身の好みに合ったものを選ばれるとよいでしょう。

お葬式の流れをもとに気をつけるべきマナーを解説(まとめ)

お葬式には明文化されていないものの、気をつけるべきマナーが多数存在します。お通夜に関しては遅れて参列をすることが問題ないとされていますが、なるべく通夜振る舞いの席へ立ち寄ることが大切です。告別式では、火葬の時間の都合もあり、遅れての参列は避けるようにして、火葬場まで同行する際は遺族への声掛けが必要です。

また、両日とも服装に気を遣うようにして、遺族や他の参列者に対しても失礼のない振る舞いを心がけるようにしましょう。なお、マスクに関しては感染症対策にもなるため着用することは問題ありません。

このようにお葬式の全体の流れと合わせてしっかりと最低限のマナーを抑えておくことで、いざという時も余裕をもった行動ができるため安心です。