マナー
公開日 │ 2024年11月30日
更新日 │ 2024年12月09日
葬儀の連絡の返信をするときのマナー5つ!返信方法や例文も解説
もくじ
今回は、葬儀の連絡の返信をするときのマナー5つを解説します。
葬儀の連絡の返信をする方法や例文も解説するため、ご参考にしてください。
1.葬儀の連絡はメールやLINEで届くことがある
葬儀の連絡は、電話や手紙で行われるのが一般的でした。しかし、近年ではメールやLINEなど 、インターネットを介して行われることが増えています。
現代において、メールやLINEでの葬儀の連絡は珍しいことではなく、一度に多くの人に葬儀の連絡ができる利便性が評価されている側面があります。
電話と違って、連絡をする相手の都合を考えなくていいため、双方にとってメールやLINEでの葬儀の連絡は利点もあるといえます。親族など近親者には電話で連絡を行い、友人や知人、会社の同僚などにはメールやLINEで連絡を行うなど、関係性によって伝達手段を選ぶことも多いようです。
2. 葬儀の連絡の返信をする方法
葬儀の連絡の返信をする方法には、電話、手紙、メールやLINEがあります。基本的には、連絡があった手段と同じ方法で返信をするのがマナーです。葬儀の連絡の返信をする方法を詳しく解説します。
2-1.電話
現代における電話での葬儀の連絡は、故人様の近親者や親しい関係の方に行うのが一般的です。電話は最も迅速に連絡ができ、相手に直接言葉を伝えられるため、ご親族や遠方に住む関係者の方などに向けての連絡手段として適しています。葬儀の日程の緊急性が高い場合なども、電話での葬儀の連絡が適しています。
2-2.手紙
葬儀の連絡は、手紙やはがきで届くこともあります。手紙での連絡であれば、葬儀に関する必要な情報を確実に伝えられます。電話番号が分からなくても住所を知っていれば送付できるため、高齢の方への連絡にも適しています。
2-3.メールやLINE
近年、葬儀の連絡がメールやLINEで届くことも増えています。メールやLINEでは複数の人に同時に送信できるため、ご遺族の負担を軽減できる側面があります。相手のタイミングでメッセージを開封できるため、時間を選ばず、緊急性の高い場合でも迅速に葬儀の情報を伝えられます。
3.葬儀の連絡の返信をするときのマナー5つ
葬儀の連絡の返信をするときのマナーは、返信はなるべく早く文章は簡潔にし、故人様には敬称を使い、死因に関することを聞かないことです。
忌み言葉や宗派に合わない言葉を使わないこと、メールやLINEの場合は絵文字や顔文字を使わないこともマナーです。葬儀の連絡の返信をするときのマナー5つを解説します。
3-1.返信はなるべく早くする
葬儀の連絡の返信はなるべく早くしないと、ご遺族は葬儀の準備を進められず、迷惑をかけてしまうことになりかねません。 どの伝達手段での連絡であっても、返信はなるべく早くするようにしましょう。
3-2.文章は簡潔にし故人様には敬称を使う
葬儀の連絡の返信では文章を簡潔にし、故人様には◯◯様と敬称を使うようにしましょう。故人様を偲び、ご遺族を励ます気持ちは大切ですが、長過ぎる文章はご遺族の負担となってしまいます。
葬儀の連絡の返信では、葬儀に参列できるかどうかの情報が重要となります。 返信内容はなるべく簡潔に、親しい関係性であっても故人様への敬意を忘れず、丁寧な文章となるよう心がけましょう。葬儀の連絡の返信においては、時候の挨拶なども不要です。
3-3.死因に関することを聞かない
葬儀の連絡の返信で、故人様の死因に関することを聞くのはマナー違反です。突然の訃報や葬儀の連絡に戸惑い、故人様の死因が気になってしまうかもしれませんが、このタイミングで死因を尋ねることは、ご遺族に対して失礼にあたります。お悔やみの言葉と葬儀の参列の可否だけを、簡潔に返信しましょう。
3-4.忌み言葉や宗派に合わない言葉を使わない
葬儀の連絡の返信では、忌み言葉や宗派に合わない言葉を使わないようにも気を配りましょう。
忌み言葉の例は、以下のとおりです。
- 「死亡」「死ぬ」など死を直接的に表現する言葉
- 「重ね重ね」「次々」など同じ言葉を
繰り返す言葉 - 「4」や「9」など死や苦を連想させる言葉
忌み言葉は、不吉な意味や不幸が続くことを連想させてしまうため、言葉を言い換えるなど工夫し、使わないようにするのがマナーです。 また、宗派によっても不適切な言葉があります。
たとえば、仏教ではお悔やみの気持ちを伝えるときに「ご冥福をお祈りします」という言葉をよく使いますが、「冥福」は仏教用語であるため、キリスト教や神道では使いません。
仏教でも浄土真宗の場合は教えの特性から、「冥福を祈る」という表現は適切ではないことがあります。
宗派が不明な場合は、「哀悼の意を捧げます」や「〇〇様の安らかな旅立ちをお祈り申し上げます」などといった言葉を使うようにしましょう。
3-5.メールやLINEの場合は絵文字や顔文字を使わない
葬儀の連絡の返信をメールやLINEで行う場合、絵文字や顔文字などの装飾は使わないようにします。 絵文字や顔文字などの装飾はカジュアルな印象を与えてしまうため、弔意を伝える手段としては適切ではありません。
ご遺族に不快な思いをさせてしまう可能性が高いため、近しい関係性であっても絵文字や顔文字は使わず、丁寧な言葉と表現で返信しましょう。
4. 葬儀の連絡の返信例文
葬儀の連絡の返信内容を考えるときは、例文を参考にしてみましょう。葬儀の連絡の返信内容は、自分や相手の立場によって異なります。 葬儀の連絡の返信例文を紹介します。
4-1.友人や知人からの葬儀連絡の返信例文
友人や知人からの葬儀連絡の返信例文は、以下のとおりです。「この度は、〇〇様のご逝去の報に接し、突然のことで大変驚いております。まだ気持ちが整理できませんが、心よりお悔やみ申し上げます。
〇〇(日時)に執り行われるご葬儀、参列させていただきたく存じます。 何かお手伝いできることがございましたら、遠慮なくお申し付けください。改めて、〇〇様の安らかなご永眠をお祈りいたします。」
親しい友人や知人であっても、丁寧な言葉と表現を心がけましょう。伝えたいエピソードなどがある場合は簡潔にし、葬儀の参列可否を分かりやすく返信することが大切です。
4-2.上司からの葬儀連絡の返信例文
上司からの葬儀連絡の返信例文は、以下のとおりです。「この度は、お身内にご不幸があったと伺い、心よりお悔やみ申し上げます。大変な時だと存じますが、ご自愛くださいませ。
仕事のことは、心配なさらないでください。お目にかかりお悔やみを申し上げたいところですが、略儀ながらメールにて失礼いたします。改めまして、心よりお悔やみ申し上げます。」
上司の葬儀連絡の返信をするときは、所属している課などの情報も添えるようにしましょう。
4-3.同僚や部下からの葬儀連絡の返信例文
同僚や部下からの葬儀連絡の返信例文は、以下のとおりです。
「お母様のご逝去を知りました。心よりお悔やみ申し上げます。仕事のことは気にせず、最後のお見送りをしてあげてください。葬儀まで忙しく何かと大変かと思いますが、 仕事のことで私に何かできることがあれば遠慮なく言ってください。改めまして、お母様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。」
同僚や部下からの葬儀連絡の返信では、仕事のことを気にしなくていいように気遣うことが大切です。
4-4.取引先への返信例文
葬儀の連絡の取引先への返信例文は、以下のとおりです。「この度は御尊父様の訃報に接し、心より哀悼の意を捧げます。本来であれば、直接お目にかかりお悔やみを申し上げたいところですが、 略儀ながらメールにて失礼いたします。御尊父様の安らかな旅立ちを心よりお祈り申し上げます。」
取引先への返信の場合、宗派などを確認することがより難しくなるため、限定的な表現は避け、どの宗派でも不適切とならないような言葉を意識しましょう。
葬儀の連絡の返信はマナーを守ってなるべく早くしましょう(まとめ)
葬儀の連絡手段は多様化しており、近年ではメールやLINEでの連絡も増えています。葬儀の連絡の返信方法は、基本的に送られてきた伝達手段で返信して構いません。ただし、メールやLINEなどで返信する場合は、カジュアルな印象にならないように細心の注意を払う必要があります。
宗派や地域のマナーをできる限り確認し、故人様とご遺族に弔意を示せるよう、丁寧な言葉遣いを心がけましょう。
葬儀の連絡の返信は、ご遺族の負担とならないようになるべく早く、簡潔な内容にすることも大切です。