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公開日 │ 2024年11月01日
葬式の持ち物と服装をチェックリストで確認
もくじ
男女別、そして子どもの持ち物や服装についても解説しているため、参考にしてください。最後には、葬式に持っていったり、身につけたりしてはいけないものについても解説しています。
ぜひご確認の上、マナー違反にならないよう気をつけましょう。
1.葬式の持ち物や服装の注意点は意外と多い
葬式の服装や持ち物には、ルールやマナーがあります。ハンカチ一つとっても、色柄などにマナーがあるため、注意点が多いのが特徴的です。
男女共通の持ち物としては香典や袱紗(ふくさ)、数珠(じゅず)があり、男性はブラックフォーマルのスーツに靴やベルトなどの小物を全て黒で揃え、女性は同じくブラックフォーマルを着て、ストッキングや靴、鞄などの小物を黒で揃えます。チェックリストを使い、忘れ物のないように準備しましょう。
2.葬式の持ち物チェックリスト
葬式の持ち物や服装には、男女共通のもの、男性特有のもの、女性特有のもの、子ども特有のものがあります。それぞれ、順番に解説します。
2-1.男女共通の持ち物
- 香典
香典を辞退していない葬式の場合は、香典を用意します。仏教の葬式の場合、白黒あるいは双銀の水引があしらわれた香典袋の上部に、浄土真宗以外は「御霊前」、浄土真宗なら「御仏前」と表書きし、下部に自分の名前を書き入れます。神道なら仏式と同様の香典袋に「御玉串料」、キリスト教は白い封筒や十字架があしらわれた香典袋に「御花料」と書きます。宗派がわからない場合は「御香典」としましょう。お札は古びていない旧札か、一度だけ折った新札を使います。
- 袱紗(ふくさ)
香典袋は袱紗の中に入れて持参します。弔事用の袱紗は紺や緑などの地味な色味です。ピンクや黄色、赤といった明るい色味の袱紗は慶事用なので、葬式には使いません。紫の無地の袱紗は、慶弔いずれも使えます。 - ハンカチ
白か黒の無地のハンカチが理想的ですが、グレーなど地味な色のハンカチも葬式に使えます。明るい色合いのハンカチは控えましょう。 - 数珠(じゅず)
仏式の葬式の場合は数珠を持参します。宗派によって正式な数珠が異なりますが、手持ちの数珠で構いません。数珠を持っていない場合はどんな宗派でも使える一連の数珠か、ご自身が信仰する宗派の正式念珠を購入しましょう。
2-2.男性の場合
喪服以前は、通夜では喪服を着ないものとされていましたが、最近は通夜も葬式も喪服で参列する人が多くなりました。ブラックフォーマル売り場で売られている黒いスーツを着用します。
ワイシャツ無地の白いワイシャツを着用します。他の色や柄つき、地紋つきは避けます。ネクタイ無地で黒い、光沢のないネクタイを着用します。ブラックフォーマル売り場で喪服と一緒に購入すると間違いありません。
靴下椅子に座ったとき素足が見えないよう、足首以上の丈がある無地の黒い靴下を着用します。分厚い素材はカジュアル感があるため、なるべく避けます。
ベルト黒無地でバックル部分に飾りのないシンプルなベルトを選びます。靴黒いシンプルな革靴を選びます。エナメルなど光沢がある素材や、金具がついているものはなるべく避けます。
バッグ黒無地のセカンドバッグを選びます。光沢素材や派手な飾りがついているものは避けましょう。貴重品や香典、数珠が無理なくポケットに入る場合、荷物をクロークに預けて儀式中は手ぶらという選択肢もとれます。
2-3.女性の場合
喪服ブラックフォーマル売り場で売られている、黒いワンピースとジャケットを着用します。ワンピースは、椅子に座ったとき膝が見えない丈を選びます。
ストッキング黒いストッキングを購入します。伝線対策のため予備を持つのがおすすめです。履いたとき素肌が完全に見えないタイツは、カジュアル感が強いため儀式にはふさわしくありません。バッグブラックフォーマル売り場で手に入る、黒い布地のハンドバッグを持参します。
サブバッグ荷物が多い場合は黒い布製のトートバッグをサブバッグとして持参します。サブバッグもブラックフォーマル売り場で手に入ります。パンプス黒いシンプルなパンプスを用意します。布巻きが正式ですが、一般的な革製のパンプスも許されています。金具などの装飾がついているものは避けましょう。
2-4.子どもの場合(高校生まで)
制服子どもの正装は制服です。制服がない場合は黒、グレー、紺などを基調とした、なるべく無地に近い服装を心掛けましょう。女子はワンピース、男子は白いワイシャツにズボンなど、大人の喪服の雰囲気に近づけます。
靴下校則に則った靴下を履かせます。校則に靴下の規定がない場合は、白または黒、紺の無地の靴下が理想的です。
3.持っていったり、身につけたりしてはいけないもの
葬式のアクセサリーは、結婚指輪以外はパールのみが許されています。また、長い髪は一つにまとめるのがマナーですが、まとめるときは黒無地のヘアゴムやヘアクリップを選びましょう。派手な色や飾りのついた髪留めは避けます。
葬式に参列する際は身だしなみにも気をつけて(まとめ)
葬式の服装や小物は、基本的に黒無地でまとめると覚えておきましょう。一度葬式に参列したら、数珠やバッグなどの小物はひとまとめにし、喪服と一緒に置いておくと便利です。
クローゼットなどにしまい込むとカビが発生する恐れがあるため、ときどき風を通し、カビやシミが発生していないか日光の元でチェックします。
また、葬式の持ち物や服装については、ルールを守っていればそれでよいわけではありません。身だしなみのマナーも、ルールと同じくらい大事です。髪の毛はワックスやオイルでしっかりセットし、爪を短く切りそろえましょう。
また、前日までに服や小物に汚れがないか確認して、靴はきちんと磨いておきます。遺族に失礼のないよう、しっかり準備しましょう。