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公開日 │ 2024年11月01日
家族葬と一般葬の違いを徹底解説!それぞれの特性と悩んだときの対処法
もくじ
家族葬と一般葬それぞれの特性や注意点を知ることで、故人様とご遺族にとって望ましい形での葬儀を執り行えるかと存じます。
今回は、家族葬と一般葬の違いを徹底解説します。家族葬と一般葬のそれぞれの特性と悩んだときの対処法も解説するので、ご参考にしてください。
1.家族葬と一般葬の違い
家族葬と一般葬の違いは、参列者の数、費用、当日の流れに着目するとご理解しやすいかと思います。 それぞれの項目に着目して、家族葬と一般葬の違いを詳しくご解説します。
1-1.参列者の数
家族葬は一般葬に比べて、参列者の数が少ないのが特徴です。 家族葬は言葉のとおり、家族、ご遺族やご親族を中心に執り行われる葬儀です。
家族葬の参列者の数に制限はありませんが、一般的には30名以内で執り行います。ご遺族数名だけで執り行うこともあれば、故人様と血縁関係のない親しい方まで招くこともあります。
一般葬の参列者数の目安は、50〜100名ほどです。一般葬の規模はさまざまで、小規模な葬儀であれば、家族葬と同じくらいの参列者になることがあります。
大規模な葬儀であれば、100名ほどの参列者を招くこともあり、家族葬と比較すると全体的な参列者数は多くなる傾向にあります。
1-2.葬儀費用の相場
葬儀費用の相場は、家族葬が安く、一般葬のほうが高くなる傾向にあります。 葬儀費用は基本的に、葬儀の規模や参列者の数に比例するからです。家族葬であっても葬儀の内容によっては、費用が高くなることもあります。
反対に、一般葬であっても小規模であれば、費用が安く済むこともあるのです。 基本的には、一般葬よりも家族葬のほうが葬儀費用の負担が少ない傾向にありますが、葬儀の内容や葬儀社のプランによって異なる点に気をつけましょう。
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1-3.葬儀当日の流れ
家族葬では、一般葬で執り行う葬儀の内容の一部を省略することがあります。 家族葬をご遺族やご親族を中心に小規模で執り行う場合、例として、喪主挨拶や精進落としなどを行わないことも珍しくありません。よって、家族葬の所要時間は一般葬と比較すると、短くなる傾向にあります。
家族葬では宗教的な儀式にとらわれず、故人様やご遺族のご意向に沿った内容で執り行いやすいのも特徴です。 ただし、一般葬であっても、故人様やご遺族のご意向に沿った内容の葬儀を執り行うことはできます。
ご親族や参列者への配慮は大切ですが、一般葬であってもご事情に応じて、葬儀の内容の一部を省略したり追加したりすることが可能です。
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2.家族葬と一般葬それぞれの特性と注意点
家族葬の特性はご遺族を中心に執り行えることで、一般葬の特性は故人様と親交のある方まで幅広く招いて執り行えることです。
注意点は、家族葬の場合は参列できない方が生じてしまうことで、一般葬の場合は費用負担が大きく準備などが大変になる可能性があることです。家族葬と一般葬それぞれの特性と注意点を詳しくご解説します。
2-1.家族葬の特性と注意点
家族葬には、ご遺族を中心に執り行う小規模な葬儀という特性があります。 ご家族や親しい方だけで葬儀を執り行えるため、周囲に気を配る必要がなく、故人様との最後の時間を落ち着いてゆっくり過ごすことができます。
費用負担も少なく、一般葬に比べると準備などの手間もあまりかかりません。 家族葬の注意点は、ご遺族を中心に執り行うため、参列できない方が生じてしまうことです。
故人様のお知り合いから、「葬儀に参列できなくて悲しい」という声があがる可能性があります。また、家族葬は費用負担が少ない点が特性ですが、参列者が少ないと香典も少なくなるため、却って葬儀の費用負担が大きくなるケースがある点にも気をつけましょう。
2-2.一般葬の特性と注意点
一般葬は、ご遺族だけでなく故人様と親交のある方まで、幅広く招いて執り行えるのが特性です。 故人様との思い出をたくさんの方と分かち合いながら、最後の大切な時間を過ごせます。
一般葬では、一般的な葬儀の儀式を一通り執り行います。参列者の制限も少ないため、トラブルに発展する可能性が低くいことも特性です。
一般葬の注意点は、費用負担が大きくなる傾向にあることです。多くの参列者を招くため、準備などの手間もかかり、弔問客への対応という気遣いが必要になります。 ただし、参列者が多いと香典も多くなるため、実際の費用負担は軽減される可能性があります。
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3.家族葬か一般葬か悩んだときの対処法
家族葬か一般葬か悩んだときは、故人様のご意向を尊重しましょう。 ご遺族で話し合って決めることも大切ですし、葬儀社の相談窓口に相談する手段もあります。 家族葬か一般葬か迷ったときの対処法をご解説します。
3-1.故人様のご意向を尊重する
葬儀を執り行うときに大切なのは、故人様の生前のご意向です。 故人様が生前おっしゃっていたことや遺言書、エンディングノートなどに葬儀に関するご意向が示されているのであれば、できる限り尊重することを推奨させていただきます。
3-2.ご遺族で話し合いをして決める
故人様が生前に葬儀に関するご意向を示されていない場合は、ご遺族で話し合って決めることになります。 故人様の生前のライフスタイルや交友関係、ご遺族のご事情やご状況、費用予算などを考慮しながら、みなさまが納得できる結論を出せるよう話し合う必要があります。
また、故人様のご意向がある場合でも、ご事情によっては、必ずしも故人様のご意向を優先できるとは限らないかもしれません。大切なのは、喪家として葬儀を執り行うご遺族のご事情やご状況です。 無理をせず、負担の大きくなりすぎない範囲で安心して葬儀を執り行えるように、検討なさってください。
3-3.葬儀社の相談窓口に相談する
家族葬か一般葬か、または別の形式の葬儀を執り行うか、判断に悩んだりご遺族間で話がまとまらなかったりする場合は、葬儀社の相談窓口に相談する手段もあります。 葬儀社の相談窓口では無料で相談できることが多く、専門家が親身になってアドバイスをしてくれるでしょう。
詳しい費用についてや、宗派や地域による違いなどを尋ねることもできるため、葬儀全般に関する不安がある方もぜひ、ご相談してみてください。
家族葬と一般葬の違いは参列者の数、費用、当日の流れにある(まとめ)
家族葬と一般葬では、葬儀の規模感が違います。基本的に家族葬は小規模で、ご遺族を中心に執り行うため参列者の数が少なく、費用負担は小さい傾向にあるのが特性です。
一般葬の特性は、大規模な葬儀も執り行うことができるため参列者の数が多く、費用負担が大きくなる傾向にあることです。ただし、家族葬でも一般葬でも、内容によっては規模感や費用などが大きく変動します。
一概に家族葬、一般葬と一括りにすることはできないため、故人様のご意向やご遺族のご意思を大切に、形式にとらわれない形での葬儀を実現できるよう検討されてみてください。