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公開日 │ 2024年07月31日

更新日 │ 2024年08月19日

自宅で亡くなった場合にすること|万が一の際の流れや注意点を解説

ご家族などが自宅で亡くなった場合、まず何をしたらいいのか困惑してしまう方は少なくありません。病院で亡くなるのと自宅で看取るのとでは、連絡先や葬儀までの流れなどが変わってきます。万が一の際は誰もが慌てて気が動転してしまい、正常な判断ができないことが想定できます。

落ち着いて対応できるように、どういった流れで葬儀まで行うのかを把握しておけると安心です。今回は、自宅で亡くなった場合にすることや葬儀までの流れ、注意点を解説します。

1.自宅で亡くなった場合はどうする?

ご家族などが自宅で亡くなった場合、かかりつけ医がいるかどうかで連絡先が変わってきます。かかりつけ医がいる場合は病院に、いない場合は原則として警察に連絡をします。かかりつけ医がいる場合といない場合、それぞれの状況別に連絡先と流れを解説します。

1-1.かかりつけ医がいる場合

かかりつけ医がいる場合は、まずは病院と担当の医師に連絡をします。故人がかかりつけ医から24時間以内に診察を受けており、持病などによってご逝去された場合は、担当医が臨終に立ち会っていなくても、原則として死亡診断書を交付してもらえます。

24時間以内に診察を受けていない場合は、かかりつけ医に自宅にきてもらい、持病により亡くなったことを確認してもらえれば、死亡診断書が交付されます。

1-2.かかりつけ医がいない場合

かかりつけ医がいない場合は、原則として警察に連絡をします。かかりつけの医療機関がない場合、警察は事件性を考慮して、遺族に事情聴取と現場検証などを行わないといけないからです。

警察が検視をして事件性がないと判断されれば、「死体検案書」を交付してもらえます。死体検案書とは、人の死亡を医学的・法律的に証明するために医師が交付する文書のことです。死亡診断書と同じ効力をもちます。

2.自宅でご逝去した際の流れ

ご家族などが自宅で亡くなった場合、まずはかかりつけ医か警察に連絡し、死亡診断書もしくは死体検案書を交付してもらう必要があります。その後、葬儀社を手配し安置場所を決め、葬儀の打ち合わせを行うのが一般的です。自宅でご逝去した際の流れを解説します。

2-1.必要なところに連絡する

まずは死亡と死因の確認をしてもらうために、かかりつけ医に連絡をします。かかりつけ医がいない場合は、警察に連絡して事件性の有無の判断と死亡の確認をしてもらいます。かかりつけ医に連絡が取れない場合や、生死にかかわる事態では、救急車を呼びます。自宅での急死や不審死などの場合は、警察に連絡して、事件性の有無の判断と死亡の確認をしてもらわなくてはなりません。

2-2.死亡診断書を受け取る

かかりつけ医に連絡して自宅にきてもらい、死亡が確認されると「死亡診断書」が交付されます。受け取って、死亡届など各手続きに備えます。かかりつけ医がいなくて警察に連絡し自宅にて死亡を確認してもらった場合、受け取るのは死亡診断書ではなく「死体検案書」です。死亡診断書も死体検案書も同じ効力をもちます。

2-3.葬儀社を手配する

死亡が確認でき死亡診断書や死体検案書を受け取ったら、葬儀社を手配します。事前に依頼する葬儀社を決めていなかった場合は、早急に葬儀社を探して連絡をします。慌てず落ち着いて、状況や予算などを伝えることが大切です。

2-4.安置場所を決める

ご遺体は、自宅か依頼する葬儀社に安置するのが一般的です。自宅を安置場所にするメリットは、最期の時間を家族でゆっくり過ごせることです。ご遺体を搬送しなくてよいため、慌てず落ち着いて葬儀の手配などができます。

デメリットは、ご遺体の保存状態を良好に保つための温度管理などが難しいことです。 自宅がアパートやマンションなどの場合、移送経路の確保が大変なこともあります。

葬儀社に安置を依頼するメリットは、安置の準備やご遺体の管理を一任できることです。ご遺体安置に適した環境で、ご遺体の保存状態を良好に保ってもらえます。自宅に十分なスペースを確保するのが難しい場合や、集合住宅にお住まいの場合にも適しています。

2-5.葬儀の打ち合わせを行う

葬儀社と葬儀の打ち合わせを行い、日程、時間、会場、規模、内容、参列者への案内状の手配などを進めていきます。葬儀の打ち合わせは早急に進めなくてはならないため、慌ただしい状況の中、正常な判断や決断ができないというご遺族も少なくありません。可能であれば、葬儀社や葬儀のプラン内容は、生前に検討しておくことをおすすめします。

3.自宅で亡くなった場合の注意点

ご家族などが自宅で亡くなった場合、ご遺体にはなるべく触れないようにします。 状況によって連絡する先を判断したり、部屋の温度を低く保ったり、気をつけたいポイントがいくつかあるため要注意です。自宅で亡くなった場合の注意点を解説します。

3-1.状況によって連絡する先を判断する

ご家族などが自宅で亡くなった場合、かかりつけ医に連絡するのが基本です。 ただし、死亡の判断が難しい場合やかかりつけ医がすぐに自宅へこれそうにない場合などは、救急車を呼びます。

また、不審な点があるなど事件性が疑われる場合は、警察に連絡しなくてはなりません。判断に悩む場合は、まずは救急車に連絡するようにします。

3-2.部屋の温度を低く保つ

人が亡くなると時間の経過に伴い死後硬直がはじまり、腐敗が進んでいきます。ご遺体の保存状態を良好に保つためには、部屋の温度を低くしなくてはなりません。

自宅で亡くなった場合はまずかかりつけ医への連絡をする(まとめ)

病院ではなく自宅での療養中に亡くなった場合は、かかりつけ医に連絡します。
かかりつけ医がいない場合は「死亡診断書」の発行ができないため、警察に連絡して検死を行い、死亡診断書と同じ効力をもつ「死体検案書」を交付してもらわなくてはなりません。

注意点として、かかりつけ医がいるのに慌てて救急車や警察を呼んでしまうと、検視が行われることになり、ご遺体が警察署へと搬送されてしまう可能性があります。

ご遺体が戻ってくるのが翌日以降となり、それまで死亡診断書の発行を待たなければなりません。自宅での看取りや療養を選択される方は、万が一の際の連絡先として、必ずかかりつけ医の電話番号や窓口を把握しておくようにしましょう。

また、依頼する葬儀社が決まっていれば、その後の対応をスムーズに進めることができます。万が一の際に慌てることのないように、なるべく事前相談などを行い、信頼できる葬儀社を選定しておくことも大切です。