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公開日 │ 2025年01月31日

更新日 │ 2025年02月10日

危篤状態とは?症状やかける言葉、ご家族の危篤時にするべきこと

危篤状態とは、病気や怪我の回復の見込みがなく、命の危険が迫っている状態のことです。一般的には、担当医師が判断した状態のことを指します。危篤状態に陥ると、血圧の低下や呼吸の弱まり、意識レベルの低下などの症状が表れます。

ご家族が危篤状態と判断された場合は、心を落ち着かせて担当医師の指示に従い、ご本人への声かけやご家族への連絡などを行いましょう。

今回は、危篤状態とはどういう状態を指すのかについて詳しく解説します。危篤状態の症状や危篤状態の方にかける言葉、ご家族の危篤時にするべきことについても解説するので、ご参考にしてください。

1.危篤状態とは

危篤状態とは、いつ息を引き取るかわからない状態のことです。

担当医師によって、病気や怪我の回復の見込みがないと判断された場合に、言い渡されます。医学的な判断基準が設けられているわけではありませんが、医師は患者の症状や呼吸の仕方、意識の状態などから総合的に判断して危篤と宣言します。

1-1.「危篤」と「重篤」の違い

「危篤」と近しい言葉に「重篤」があります。 重篤とは、命にかかわる重大な状態であるものの、回復の見込みがまだ残っている状態のことです。

危篤は回復の可能性がなく命の危険が迫っている状態を指しますが、重篤は症状の度合いを示す言葉として使われています。

危篤状態の場合は回復が見込めないため死を受け入れる準備へと進みますが、重篤状態の場合は回復の見込みが残っているため治療が続けられます。

2.危篤状態の症状

危篤状態のときに表れる代表的な症状は、以下のとおりです。

  • 体温の低下
  • 血圧の低下
  • 脈拍の異常
  • 呼吸状態の悪化
  • 意識レベルの低下

体温が異常に低くなり体が冷たくなったり、血圧が大幅に低くなり維持できなくなったりします。脈拍は弱く速くなり、不整脈が出やすくなるのも症状の特徴です。呼吸は浅く速くなったり、呼吸音が大きくなったりして、止まってしまうこともあります。

危篤状態の症状はとても苦しそうで、ご家族はどうしても動揺してしまうものです。しかし、危篤状態で意識レベルが低下していても、ご本人にはご家族の様子や言葉が伝わっていることが多いといわれています。医師の指示に従いながら、ご本人に寄り添い、最後の時間を安らかに供に過ごしましょう。

3.危篤状態の方にかける言葉

危篤状態の方には、心から湧き出る素直な感謝の気持ちを言葉にして伝えることが大切です。

穏やかな声でゆっくりと、名前を呼びながら優しく話しかけましょう。具体的には、「会いに来たよ」、「ありがとう」、「ゆっくり休んでね」などという言葉を選ぶようにします。

不安を煽るような表現は避け、ご本人が安心できる言葉を選びましょう。

4.ご家族の危篤時にするべきこと

ご家族の危篤時にするべきことは、気持ちを落ち着かせることです。 気持ちを落ち着かせてから、自宅であれば病院に連絡し、ご家族やご親族にも危篤状態であることを伝えましょう。 ご家族の危篤時にするべきことについて詳しく解説します。

4-1.気持ちを落ち着かせる

ご家族が危篤状態になったとき、心の準備ができていたとしても、気持ちを落ち着けるのはとても難しいものです。 しかし、 気持ちが動揺したままでは、限りある時間の中でご本人に感謝の気持ちを伝える声かけが、できなかったり、駆けつけて来てもらうための親族への連絡などが十分に行えない可能性があります。

自分自身が後悔することになってしまわないように、危篤状態であることを受け入れ、どうすればご本人が安らかに旅立っていけるかを、気持ちを落ち着かせて考えるようにしましょう。ご家族同士での励まし合いや深呼吸などを行い、危篤状態にあるご本人に集中することが大切です。

4-2.自宅であれば病院に連絡する

危篤状態とみられるような症状が自宅でみられた場合は、直ちに病院に連絡しましょう。危篤の判断は医師によって行われるものであるため、焦って取り乱してしまわないように気をつけることが大切です。

かかりつけ医がいない場合は、救急車を呼び病院まで搬送してもらいます。 自宅で亡くなってしまうと、医師による死亡診断書が発行されず、検死の対象となる可能性がある点にも留意しましょう。

4-3.ご家族やご親族に連絡する

病院で医師に危篤状態と判断されたら、ご家族やご親族に連絡しましょう。最後の残された時間をなるべく多くのご家族やご親族と一緒に過ごせるよう、病院に駆けつけて来てもらいます。ご家族やご親族への連絡はなるべく心を落ち着かせて、要件をしっかり伝えることが大切です。

ご家族が危篤状態になったら落ち着いて行動することが大切(まとめ)

危篤状態とは、病気や怪我の回復の見込みがなく、命の危険が迫っている状態のことです。医師がご本人の状態を総合的にみて、危篤状態にあると判断します。自宅でご家族が危篤状態のような症状になったときは、直ちにかかりつけ医か救急車に連絡しましょう。

病院でご家族が危篤状態と判断された場合は、近しい関係性のご家族やご親族に連絡し、病院に駆けつけてもらうようにします。ご家族が危篤状態にあるとき、心を落ち着かせるのはとても難しいことですが、ご本人が穏やかな最期の時間を過ごせるよう、穏やかな気持ちで感謝を伝えることが大切です。