マナー
公開日 │ 2025年11月13日
四十九日法要の香典マナーを徹底解説【金額相場や香典袋の書き方】
もくじ
ご遺族に失礼のないよう、法要に参列する前に、基本的なマナーを確認しておきましょう。今回は、四十九日法要の香典マナーを徹底解説します。四十九日法要の香典の金額相場や香典袋の書き方などを解説するので、ご参考にしてください。
1.四十九日法要では香典を持参する
四十九日法要は、故人様がご逝去された日から49日目に執り行う重要な法要です。仏教では、故人様の魂がこの日をもって成仏し、霊から仏様になると考えられています。この大切な節目の四十九日法要に参列する際は、ご仏前にお供えするために、香典を持参するのが一般的です。
香典には、線香や花などの代わりに、金銭をお供え物とする意味合いがあります。ご遺族の金銭的負担を援助するという、相互扶助の役割もあります。
ご遺族が香典を辞退される場合を除いて、四十九日法要に参列する際は、必ず香典を持参しましょう。
2.四十九日法要の香典の金額相場
四十九日法要の香典の金額相場は、故人様との関係性や参列者の年齢によって変動します。一般的な目安として、ご親族やご親戚は1〜3万円、会社関係者は5千〜1万円、友人知人は3〜5千円が相場です。
四十九日法要後に精進落とし(会食)の席が設けられている場合は、飲食にかかる費用を考慮し、5千〜1万円程度を上乗せしてお渡ししましょう。
ご遺族から香典辞退の申し出があった場合は、従うのがマナーです。
3.四十九日法要の香典袋の書き方
四十九日法要の香典袋の書き方は、他の法要とは少し異なります。最も大きな違いは、表書きの書き方です。四十九日法要の香典袋の表書きには、「御仏前(ごぶつぜん)」と記入します。
故人様は四十九日を境に「仏様」になるため、葬儀・告別式の香典袋の表書きのように「御霊前(ごれいぜん)」とは書きません。
また、お通夜や葬儀の香典袋は薄墨で記入しますが、四十九日法要では濃墨を使うのが一般的です。薄墨を使うのは、急な訃報で「墨が涙で薄まった」という悲しみを表現するためで、葬儀・告別式までとされているからです。
表書きの水引の下段中央には、参加者の氏名をフルネームで記します。連名の場合は、中央に代表者の氏名を、左側に他の参列者の氏名を書きましょう。ただし、表書きに連名で氏名を記載するのは、3名までが一般的なマナーです。4名以上の連名の場合は、中央に代表者の氏名を、左側に「他一同」と記載し、全員分の氏名を記した別紙を同封します。
中袋の表面には包んだ金額を「金壱萬圓也」のように大字(旧字体)で書き、裏面左下には氏名と住所を記載しましょう。
4.四十九日法要の香典マナー
四十九日法要の香典を包む際、精進落としがある場合は多めに包むのがマナーです。香典袋の水引は結び切りを選び、お渡しするときは「どうぞ御仏前にお供えください」と一言添えることも忘れないようにしましょう。
四十九日法要の香典マナーを詳しく解説します。
4-1.精進落としがある場合は多めに包む
四十九日法要の後に、「精進落とし」という会食の場が設けられることがあります。 会食に参加する場合は、ご遺族に金銭的な負担をかけないよう、香典に飲食代を上乗せして包むのがマナーです。
上乗せする金額は、一人あたり5千~1万円程度が目安です。 お子様が参加する場合は、半額程度を包みましょう。 会食に参加しない場合は、相場に準じた金額で構いません。四十九日法要後の会食の有無は、事前に確認しておきましょう。
4-2.香典袋の水引は結び切りを選ぶ
四十九日法要の香典袋は、水引が「結び切り」のものを選びます。結び切りは、一度結ぶと解けにくいことから、「不幸を繰り返さない」という意味合いを持つ弔事にふさわしい水引です。印刷されているものを使っても構いません。 色は、黒白または双銀を選びますが、地域によっては黄白を用いることもあります。
紅白や蝶結びの水引は、慶事に使用するものであり、弔事には不適切ですので絶対に避けましょう。
4-3.お渡しする際は「どうぞ御仏前にお供えください」と一言添える
四十九日法要では、受付で香典をお渡しします。受付が設けられていない場合は、喪主に直接お渡ししましょう。 香典をお渡しする際は、袱紗(ふくさ)から取り出し、向きを変えて両手で丁寧に差し出します。
その際、「この度はお招きいただきありがとうございます。心ばかりですが、どうぞ御仏前にお供えください」などと一言添えるのが一般的なマナーです。四十九日法要では、「御霊前」ではなく「御仏前」という言葉を使う点に留意しましょう。
四十九日法要に参列する際は事前に香典マナーの確認を(まとめ)
四十九日法要は、故人様が仏様になられる大切な節目の法要です。そのため、香典の表書きをはじめ、葬儀・告別式とは異なる独自のマナーがあります。最も重要な点は、香典袋の表書きを「御霊前」ではなく「御仏前」とすることです。薄墨ではなく濃墨で記し、水引は結び切りを選びましょう。
四十九日法要の香典の金額相場は故人様との関係性や参列者の年齢によりますが、法要後に精進落とし(会食)がある場合は、飲食代として5千~1万円程度を上乗せして包むのがマナーです。
香典は袱紗(ふくさ)から取り出し、「どうぞ御仏前にお供えください」と一言添えて丁寧にお渡しします。四十九日法要に参列する際には、事前に正しい香典マナーを確認し、ご遺族に失礼のないよう、供養の気持ちを伝えましょう。














