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公開日 │ 2025年12月18日

一周忌を家族のみで執り行うご家庭が増えている背景とは?配慮するべきマナーも解説

一周忌を家族のみで執り行う場合に知っておきたいマナー #separator_sa #site_title
近年、一周忌を家族のみで執り行うご家庭が増えています。一周忌を家族のみで執り行う利点は、弔問客対応に追われることなく、ご遺族とご親族のみで穏やかな時を過ごせることです。ただし、家族のみで執り行う場合でも、僧侶を手配したり関係者にその旨を連絡したりと、配慮したいマナーや注意点がいくつかあります。今回は、一周忌を家族のみで執り行う場合に知っておきたいマナーを解説します。費用目安や準備の流れも解説するので、お役立てください。

1.一周忌は家族のみで執り行うことができる

一周忌などの年忌法要を、ご遺族やご親族のみで執り行うご家庭が増えています。この背景には、高齢化の進展による親戚付き合いの希薄化、遠方の親戚に集まってもらうことへの配慮、参列者への負担を減らしたいというご遺族のご意向などがあります。

故人様が、生前に強くご希望されることもあります。また、現代社会において、形式的な慣習よりも、故人様を家族だけで静かに偲びたいという、ご遺族のご意向が尊重されるようになったことも大きな要因です。

家族のみの法要であれば、弔問客への対応に追われることなく、静かに故人様の思い出を語り合い、心穏やかな時間を過ごすことができます。

一周忌を家族のみで執り行うことにマナー上の問題はありませんが、故人様の友人・知人や会社関係者に対しては、家族のみで法要を終えた旨をご連絡するなどの配慮が必要です。

2.一周忌を家族のみで執り行う場合の3つのマナー

一周忌を家族のみで執り行う場合でも、僧侶を招いて読経をしてもらうのが一般的です。法要を家族のみで執り行う旨を関係者に連絡したり、弔事として服装は喪服を着用したり、マナーに配慮することはとても重要です。一周忌を家族のみで執り行う場合の3つのマナーを詳しく解説します。

2-1.僧侶をお招きする

家族のみで一周忌を執り行う場合でも、僧侶をお招きし、読経をしてもらうのが一般的です。 一周忌は、故人様がご逝去されてから一年後に執り行われる、大切な区切りの法要です。

家族のみで小規模に執り行う場合であっても、宗教儀礼は省かず、弔事として静粛な雰囲気を保つようにしましょう。一周忌の日程が決まり次第、僧侶へはできる限り早く連絡を取り、日程調整を依頼します。 家族のみで執り行う旨も事前に伝え、会食の有無などもお伝えしましょう。

2-2.関係者に連絡をする

一周忌を家族のみで執り行うと決めたら、故人様の関係者にその旨を丁重に伝えるのがマナーです。

特に、日頃から交流のあるご親戚や、故人様と特に親しかった友人・知人、葬儀に参列してくださった方々に対しては、必ず連絡するようにしましょう。

連絡方法としては、「一周忌法要は家族のみで執り行うため、ご案内は控えさせていただきます」という旨を記したはがきを送付するのが望ましいです。家族のみで執り行う旨を伝えたあと、香典や供物を辞退したい場合は、その旨も明確に伝えることが大切です。

2-3.服装は喪服を着用する

家族のみで一周忌を執り行う場合であっても、法要は故人様の供養のための厳粛な弔事であることに変わりありません。 参列するご家族は、正式な喪服を着用するのが一般的なマナーです。ただし、ご自宅などでごく少人数で執り行う場合は、ご家族全員の納得のうえで、平服(略喪服)を着用しても構いません。ご家族がそれぞれ服装に迷わないよう、喪主が主導して明確にしておきましょう。

3.一周忌を家族のみで執り行う場合の費用目安

家族のみで一周忌を執り行う場合にかかる主な費用は、僧侶へのお布施となります。一周忌のお布施の費用目安は、3〜5万円程度です。

上記のお布施とは別に、お車代として3〜5千円程度、僧侶が会食を辞退される場合は御膳料代として1万円程度をお渡しします。また、参列者から香典をいただく場合は、返礼品を用意しなくてはなりません。香典の返礼品は、半返し~3分1程度で用意するのが一般的なマナーです。

家族のみで一周忌法要を執り行う場合、会食や返礼品を準備する負担は比較的少なくなりますが、僧侶にお渡しするお布施の金額は大きく変動しません。小規模な一周忌法要であっても、僧侶や菩提寺へは故人様の供養に対する感謝の気持ちを込めて、相場の金額を包むようにしましょう。

3-1.一周忌の費用は誰が支払う?

一周忌法要の費用は、施主が負担するのが一般的です。施主とは、法要を中心となって執り行い、経済的な負担まで担う人物のことです。 一般的には、喪主が兼任したり、故人様の配偶者や長男などが役割を担ったりします。

施主が全ての費用を負担することが難しい場合は、法要の前にご親族と相談し、費用の分担を取り決めておくことを推奨いたします。たとえば、お布施や返礼品代などの基本費用を施主が支払い、会食費は参列するご親族の人数で割って負担するなど、柔軟に対応しましょう。費用の問題は後々のトラブルに繋がりやすいため、ご家族のみの法要であるからこそ、明確に話し合っておくことが大切です。

4.一周忌を家族のみで執り行う場合の準備の流れ

一周忌を家族のみで執り行う場合、まずは日程調整と会場手配をしなくてはなりません。ご家族やご親族に連絡をし、香典を辞退しない場合は返礼品の用意も進めます。一周忌を家族のみで執り行う場合の準備の流れを詳しく解説します。

4-1.日程調整と会場手配をする

一周忌は、故人様がご逝去された日に執り行うのが正式ですが、近年では参列者の都合を考慮し、命日よりも前の週末など、都合の良い日に行うのが一般的です。ご家族や僧侶の都合を確認し、日程を調整しましょう。 一周忌の会場は、自宅や菩提寺、葬儀社のホールなど、参列人数や予算に応じて選びます。会場手配が済んだら、僧侶の予定に合わせて早めに予約を確定させることが大切です。

4-2.ご家族やご親族に連絡をする

日程と会場が決まったら、参列を依頼するご家族やご親族に連絡をします。

電話や手紙で、法要の日時や場所を伝えます。家族のみで執り行う旨も伝えましょう。会食の有無や香典・供物の辞退について、当日の服装についてもしっかり伝達します。

4-3.香典を辞退しない場合は返礼品を用意する

香典や供物を辞退しない場合は、参列者からいただいた香典に対する香典返し(返礼品)を用意する必要があります。 香典返しは、いただいた金額の半額〜1/3程度を目安に、日持ちのするお菓子や消耗品などの品物を用意するのが一般的です。家族のみの法要であっても、弔意に対する敬意を示すことが大切です。

一周忌を家族のみで執り行う場合は弔事の一般的なマナーに配慮しましょう(まとめ)

一周忌を家族のみで執り行うことは、現代において珍しい事例ではありません。故人様をご家族だけで静かに偲びたいという、ご遺族の意向を尊重するものです。小規模な法要であっても、一周忌は故人様の大切な節目となるため、弔事としての基本的なマナーに配慮することが重要です。

特に、僧侶を招いて読経を依頼すること、参列を控えていただく関係者に対して丁寧な連絡をすること、喪服を着用することは、故人様への敬意を示すための大切なマナーです。

費用面では、法要の規模に関わらずお布施は相場を参考に準備し、会食や返礼品は参列者数に応じて適切に手配します。費用は施主が中心となって負担しますが、ご親族間で事前に分担を明確にしておくことで、後のトラブルを防げます。

一周忌法要の準備の流れを事前にしっかり把握し、ご家族で協力して進めることで、心穏やかに故人様を偲ぶひとときとなるでしょう。