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葬儀・お葬式の基礎知識

お通夜では友引を避けた方がいい?友引や六曜の意味とは

通夜

公開日 │ 2021年10月08日

更新日 │ 2021年10月29日

お通夜では友引を避けた方がいい?友引や六曜の意味とは

お通夜では友引を避けた方がいい?友引や六曜の意味とは
お通夜は友引を避けるといった考え方は広く知られています。ですが「なぜ避けなくてはいけないのか」という理由までしっかりと理解されている方は非常に少ないです。友引という用語が本来どういった意味をもつのか、また、他の仏滅や先負などの六曜に関しては問題ないのか、という点に疑問を持たれる方もいらっしゃるかもしれません。

いざ自分の家族や親戚に不幸があった際に、お葬式の日程を決める上では必ずといっていいほど、そうした話を話題にされる方がいらっしゃいます。

お葬式で友引を避けたほうがいいのかという点について、しっかりと内容を理解するために、まずはそれぞれの地域事情や歴史的な背景についても知っておく必要があります。

1.お通夜では友引を避けた方がいい?

そもそもなぜお葬式に友引を避けるという考え方が広まっているのかというと、その字の通り「故人が友を一緒にあの世に引く(連れていく)」ことが連想されるからです。日本人は結婚式の日取りで仏滅の日を避けるのと同様に、お葬式でもこういった縁起を重要視する傾向にありますが、実際のところお通夜の日取りは必ず友引を避けた方がよいのでしょうか?

1-1.お通夜は友引であっても全く問題ない

結論として、友引にあたる日にお通夜をしても全く問題はありません。そもそも友引を始めとした「六曜」の考え方は中国由来のものであり、仏教の考え方とは全く関係ありません。「六曜」は本来日にちの吉凶を占う指標として使用されており、それがいつの間にか結婚式やお葬式といった冠婚葬祭へと結びついて今日まで至っています。

1-2.地域によっては気にされる方もいる

友引は本来お葬式に関係ないものの、昔ながらの風習や縁起を特に大切にする地域に住んでいる方の中には、過剰に気にしてしまう方もいらっしゃいます。親族や知人の中にそうした方がいる場合、お葬式の日取りの調整が必要になる可能性はあるでしょう。

2.葬儀・告別式ではどうなのか

2-1.原則こちらも避ける必要はない

葬儀・告別式に関しても、お通夜と同様に友引を避ける必要はありません。とはいえ、お通夜と違って出棺や火葬など、故人との最後のお別れをしなくてはならない日となりますので、友引はお通夜よりも縁起が悪いと考える方もいらっしゃいます。そのため、こちらも参列者へ配慮して日取りの調整が必要となる場合があるでしょう。

2-2.そもそも友引の日は火葬場が休みの場合が多い

縁起が悪いという考え方がある中、実は火葬場自体が友引の日を休業日に設定しているところが多いです。ただしこれは火葬炉のメンテナンス作業や従業員の公休を取得させるために設定をしているところがほとんどで、友引を避けるといった風習とはあまり関係がありません。

とはいえ、火葬場の予約が取れない以上は、そもそも友引の日に火葬することが出来ないため、結果として葬儀・告別式の日が友引にかかるケースは少なくなっているというのが実情です。

3.そもそも六曜とは何か

3-1.友引

友引は、勝負がつかない日とされており、特に昼は凶としてあまりよくないと考えられています。一方で朝方や夕方は運気が良いとされています。

3-2.先勝

勝負事に対する占いとなっており、先手を打つことが良いとされる日で、午前中に勝負事や慶事を済ませるとよいとされます。

3-3.先負

勝負事に関して早まると負けてしまう日とされ、午前中に何かを起こすとよくないとされる日です。

3-4.仏滅

六曜の中では最も凶日とされ、何事も上手くいかず慶事には向かない日とされます。ただし、悪縁を切るには向く日ともされています。

3-5.大安

六曜の中では最も吉日とされ、結婚式や結納などの慶事は大安に合わせて行うことが多いです。

3-6.赤口

赤が火や血を連想させることもあり、何かを新しく始めたり慶事を行ったりするには、向かないとされる日です。

4.地域によっては友引人形を入れる場合もある

葬儀にあたる日に友引がかかってしまう場合、地域によっては昔ながらの風習で、「友引人形」という人の形を模した人形を棺の中に入れるところもあります。

「友引人形」とは「友人形」とも呼ばれることがあり、友の代わりにあの世の世界へ連れていってもらう、という意味を持つ、いわば身代わり人形のことを指します。人形の種類はこけしであったり、ぬいぐるみ風のものだったり、木彫りの仏様を模したもの、あるいは素朴な土人形など様々あります。

他にも故人が生前大事にしていた人形などがあれば、そちらをいれる場合もあります。いずれにせよ、そうした風習にまで根付くほど、友引という日がお葬式に強く関連して考えられている、ということの参考にもなるでしょう。

お通夜では友引を避けた方がいい?友引や六曜の意味とは(まとめ)

基本的には、友引の日にお通夜を行うことは問題ありません。なぜなら、六曜の考え方は中国由来のものであり、本来は日にちの吉凶を占う指標として使用されていたものであるため、仏教の考え方とは全く関係ないからです。

また、葬儀・告別式に関しても同様ですが、火葬場が休業日であることが多く、結果的に友引を避けることに繋がっています。とはいえ、地域によっては考え方なども異なる場合もありますので、参列者への配慮から日程を調整する必要が出てくる可能性もあります。

他にも、友引を始めとした六曜(先勝、先負、仏滅、大安、赤口)についてそれぞれ細かな意味がありますが、こちらも仏教の思想とは関係がないため、あまり意識せずに日程を決めてしまって差し支えないでしょう。