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葬儀・お葬式の基礎知識

通夜の受付のやり方と気をつけるべきマナーを解説

通夜

公開日 │ 2021年10月08日

更新日 │ 2024年03月22日

通夜の受付のやり方と気をつけるべきマナーを解説

通夜の受付のやり方と気をつけるべきマナーを解説
通夜の受付は、決して難しい手順はないものの、急に任されると慌ててしまう方も多いです。受付を担当される方は、言葉遣いや服装マナー、受付の手順だけでなくお葬式全体の流れをしっかりと理解し、弔問客へ失礼のないようにお迎えしなくてはなりません。

今回は実際の受付の流れをもとにして、担当をされる方のそれぞれの役割分担や業務内容についても詳細に解説をいたします。また、お焼香や通夜振る舞いの席に着くタイミングも参列者とは異なるため、そうした受付を担当する際の注意点などもご紹介します。

お通夜の流れに沿ってしっかりと内容を理解しておくことで、急に受付をお願いされるようになったとしても安心して請け負うことができるでしょう。

1.通夜の受付の流れとやり方

1-1.事前準備

受付を依頼された方は、遅くともお通夜の開始時刻1時間前には式場に到着しているようにしましょう。また受付に立っていると、会葬者からお手洗いの場所や待合室、翌日の告別式の開式時刻などを聞かれることがあるため、事前にそういったお葬式全体に関する情報も確認しておくと安心です。

1-2.役割の分担

受付を担当する人数にもよりますが、大まかに「お香典を受け取る方」「会計作業をおこなう方」「返礼品を渡す方」に分けることができます。中でも会計作業に関しては、お香典として頂く現金を取り扱うことになりますので、慎重に決める必要があります。

1-3.受付案内

昔は受付に設置した芳名帳に一人一人の名前を記入していましたが、最近では参列者の各々が記帳する、芳名カードの形式で記録をとっているところがほとんどです。そのため、まずは芳名カードへの記帳を案内し、お香典と一緒に受付へ持参して頂くよう促します。

受付の人数に余裕がある場合には、こうした記帳の案内係として立って頂く方を決めておいてもよいでしょう。

1-4.お香典の受け取り

名前や住所、連絡先などの記入事項に漏れが無いかを確認し、お香典の受け取りをします。返礼品の準備がある場合には、この時点で直接品物を渡すか、もしくはお帰りの際に取り替えられるように引換券を渡すようになります。

お香典を受け取った際には、遺族に代わって受付を任されているという立場から「お預かりいたします」といった言葉を添えるとより丁寧です。

1-5.式場へのご案内

受付を済ませた後で会葬者が行き先に困っているように見受けられた場合には、その場で「待合室はあちらです」といった簡単なご案内をするようにしましょう。

1-6.返礼品のお渡し

受付の時点ですぐに渡すケースもありますが、式中の荷物になってしまうため、多くの場合はお焼香が済んだ後かお帰りの際に品物を渡すようになります。その場合、引換券との交換となるため、必要な個数分の返礼品を手元に準備しておくようにしましょう。

中には引換券を持っていることを忘れて目の前を通り過ぎてしまう方もいらっしゃいますので、積極的に声掛けをできるとなお良いです。

1-7.お香典の集計

受け取ったお香典は都度中身の確認をして、最終的に受け取った金額の集計作業をおこないます。中には、お香典袋だけの状態で現金の入れ忘れをされる方もいらっしゃいますので、気づいた際にはすぐにお知らせをするようにしましょう。

2.受付係が気をつけるべきマナー

2-1.言葉遣い

参列者の中にはご高齢の方もいらっしゃるため、案内をする際はゆっくり・はっきりとしたトーンで丁寧な言葉遣いをするように意識できるとよいでしょう。また、参列者から色々と質問を受けることもありますが、分かる範囲でお答えし、判断に迷う場合にはすぐに葬儀場のスタッフへと声をかけるようにしましょう。

2-2.服装

受付だからといって特別な服装にする必要はないため、基本的には参列者と同じように喪服の着用をしていれば問題ありません。とはいえ、受付に立つことで見られる機会が多くなるため、シワのないシャツやスーツをしっかりと着用するなど、身だしなみには気を配る必要があります。

2-3.お香典辞退の場合のマナー

家族葬では、遺族の意向によってお香典を受け取らない(辞退する)ケースがあります。その際には、会葬者へ向け事前に香典辞退のお知らせをしていたり、受付付近に「お香典は辞退申し上げます」といった立て札が置かれることになるでしょう。

とはいえ、お香典辞退の状況でもあえてお香典を持参して、どうしても遺族へ渡して欲しいと言われてしまうこともあります。そうした場合には、「ご家族の意向なので…」と丁重に受け取りをお断りするようにして、持参してくれた気持ちに対しては遺族に代わって感謝の想いを伝えるようにしましょう。

3.受付係のお焼香や通夜振る舞いの席に着くタイミングは?

3-1.お焼香のタイミング

開式時間に遅れてくる参列者もいらっしゃるため、受付の方は閉式まで持ち場を離れることができません。また、お金の管理も任されていますので、必ず誰かが残っている必要があるでしょう。そのため、参列者の数が落ち着いた頃合いを見計らって、交代でお焼香にご案内されることが多いです。

3-2.通夜振る舞いの席に着くタイミング

参列者はお焼香が終わった後や、閉式後にそのまま通夜振る舞いの席に案内をされますが、受付の方の順番は基本的に1番最後となります。受け取ったお香典はしっかりと取りまとめて、遺族の方へ渡すようにしましょう。

4.受付はどんな方に依頼するべき?

通夜の受付は遺族の代わりとして、参列者の記録やお香典の管理を任せることになるため、依頼する方は慎重に選ぶ必要があります。そのため、一般的には以下のような関係の方に依頼をされていることが多いです。

  • 関係が少し離れたご親戚
    故人との関係の深い方は式場内の席へ案内をされるため、故人の姪や甥、いとこなどのご親戚などに依頼されるとよいでしょう。
  • 地域の町会の方々
    最近では地域との繋がりが薄くなってしまいましたが、一昔前は葬儀というと住んでいる地域の町会の方々が総出となって受付などのお手伝いをされることが多くありました。そうした兼ね合いから、作業自体に慣れている方も多く、安心して依頼することもできます。
  • 友人や会社の同僚など
    会社関係の方が多く参列される場合などは、ある程度関係性の分かる方が受付に立つことが多いため、その場合はご友人や同僚に依頼されることもあります。
  • 受付の代行業者
    受付を依頼される方の心当たりがない場合などは、葬儀社にお願いをすることで受付業務の代行業者を手配することも可能です。ただし、別途の費用として1人あたり15,000〜20,000円程度が掛かってしまうため、注意が必要です。

6.受付の方へのお礼はどうすればいい?

受付は親戚、町会関係、会社関係など、状況に応じて依頼をされる方は異なりますが、そのお礼として心付けを渡すことが通例となっています。

その場合は、表書きとして「寸志」と表記した無地の封筒に包んでお渡しをするとよいでしょう。

お礼として渡す金額の相場は概ね3,000〜5,000円くらいとされています。また、入れるお金は新札でなくても構いませんが、古すぎるものや破れているものは失礼にあたりますので必ず避けるように注意しましょう。

通夜の受付のやり方と気をつけるべきマナーを解説(まとめ)

お通夜の受付は、担当する方同士で事前に「お香典を受け取る方」「会計作業をおこなう方」「返礼品を渡す方」などの役割を決めておくことが重要です。それぞれの担当する業務内容や、全体的な流れについて難しいことはないものの、お香典の取り扱いなどは金銭が絡む部分でもあるため、慎重に行うようにして、わからない部分は葬儀社のスタッフに都度確認をとりながら進めるようにすると安心です。

また、遺族から受付をお願いする方へ声をかける際には、ご親戚や友人・同僚などの信頼できる方にお任せするか、町会や受付代行業者などの慣れた方にお任せをすることが多いです。式の規模にもよりますが、それぞれの状況によって慎重に選ぶようにしましょう。